以前ある会合に出席したときのことです

いつも高いだろうと思える洋服を着て 靴も多分イタリア製 の知人と同席しました
勿論 バッグはブランドものです

そして話し方もとても上品で言葉遣いもとてもやわらか それにこの上なく社交的 
見事な奥様ぶりなのです 

こういうスキのない人もいるのね とそれまで会うたびに思っておりました

勿論 ワタシのファッション・センスとは全然違うものなのですが とにかく 素敵な人 であることは確かだったのです 
その日までは

と言いますのが 偶然お手洗いで一緒になったとき 思わず興醒めしてしまったのです

正面から見ている限りではいつもと同じく素敵なのですが アップにしている髪留めがなんともはや 身に着けているすべてのものと比較してチープな感じなのです

見間違いかと思い ちょっとえげつないかしらん と思いながらも どっかの辛口ファッション批評家のように お手洗いから出るとき後ろにくっつき 髪を留めているバレッタをじっくりと観察

ふ~む やはり彼女に不似合いなほど どこぞのスーパーで買ったようなチープな作りであることを発見 途端 彼女の着ているすべてのものが安物に見えてしまいました

いつだったか 一点豪華主義 という言葉が流行ったことがあります

この一点豪華主義なのですが これは どこにその豪華をもってくるか で その他のものがお安いものなのにグレード・アップして見えることがあります

要はその人のファッション・センスの問題なのでしょうが 全てにおいて高いだろうと思うものを身につけていても それがお洒落に見えない人も沢山いることは確かです
でも すべてお高いものでしたら単純に目立つこともなく その他大勢に取り囲まれて目立つことはありません

要は そこにそれを持ってくるのぉ!? というセンスの問題なのでしょう と思い 後ろには注意せねばとそれ以後特に気をつけるようになりました 

勿論個人の趣味の問題ですので 誰がどんなものを着ていようと ワタシがとやかく言うものでもなく じゃぁ アンタはどーなのよ と言われてしまいますと 身につけるものすべてをおっちゃんに見てもらってからでなくては買わない じゃなくて 買えない ワタシなのです 似合うかどうか自分ではわからなくて

でも人のことは言えるから 勝手なもんですね

ところで 一点チープ主義 ですが お洒落上手な人って 高いものと安いものを上手く混ぜ混ぜして身につけていらっしゃいますよね そういう人を見かけるたびに 素敵だわ~ と思うワタシがいます

まあ 高ければ良いということではないのですね
でもファッション・センスって 結構生まれ備わったもののような気がしないでもない
努力すれば身につくのでしょうかしらん 語学のように

ちょっと違うような気がします 今まで生きてきまして思いますに