学校に行っているときはよく使い その意味もよくわかっているのに 卒業してウン十年も経ちますと 使わなくなってしまった言葉って沢山ありますよね

その中のひとつ 光合成

生徒さまの中に scientist であらせられる方がいらっしゃいます
先日海外の学会にいらっしゃいました

帰っていらしてから現地でお困りになったことを参考のためにお聞きしておりましたら ふと 仰ったのが わたし フォトシンセシス というのが上手く発音できないんです

はい フォトシンセシス? なんなんでしょうか?
それって technical term (専門用語) ですよね ・・・

あの 光合成 です

あ~ photosynthesis ですね

おお懐かしい 英語も懐かしいが日本語ですら懐かしい

光合成 なんて言葉 何年ぶりに使ったでしょうかしら

小学校で習いますよね ですから ウチの僕が小学生のときにはよく使っておりましたが もうおっさん世代に突入しかけておりますから 滅多に使うことがなくなりました
そのメカニズムさえ うろうろ覚え

広辞苑で調べてみますと 

生物 主に葉緑素をもつ植物が 光のエネルギーを用いて 吸収した二酸化炭素と水分から有機化合物を合成すること
炭酸同化作用の一形式

???・・・・・ 小学生がこんなムズカシイことを習っているのか

頭コンラン気味のワタシに 男どもが懸命に説明してくれるのですが どうにもこうにもわかりません のです

要は 水と二酸化炭素から炭水化物と酸素を作る 
つまり 地球上では 光合成なくしては酸素は生まれず そしてそれなくしては人類ならびに動物は生きられない ということになるのですね

おお なんと大切なことなのだ だから緑を守らなければならないのです
と 今更ながらに山々の木々や森の緑 そして公園の緑地帯がいとおしくなってしまいました
雑草ですら 頑張ってもらわなくっちゃ という気持ちになっております

ところで こういう知っているけれど 使わない 使えない言葉を 英語では passive vocabulary と言います
そして いつも使っている言葉を active vocabulary と言います

母国語ですら 誰しも passive vocabulary の方が active vocabulary より多いと思うのですが 日本人の英語における知識を考えてみますると この passive vocabulary が英語圏の人より多いことが多々あるように感じます

で なぜに英語が話せないのか と悩まれる方が多いのですが 本来は active の箱に入れておくべきものを 自分の話す言葉に無理矢理当てはめて英作文しようとしてしまう結果 難しく難しく考えて passive に入れたまんま 入ったまんま になっていることが多いようですね

一度ご自身の日本語を整理されて だからつまり自分は何を言いたいのかという結論部分を考え 誰にでも分かる主語がきちんとした簡単な日本語 つまり英語になり易い日本語に組み替えると 英語は喋れるようになります
最初の方のように専門用語をお使いになるとき以外は 難しい単語を使う必要はないのです