みなさんは、人生を変えるほどの素晴らしい出会いを、何度体験されていますか?
私は、これまでの人生の中で、触れる度にあたたかい感情になり、素晴らしいエネルギーの交換ができる、良い影響を知らず知らずのうちに受けて、自分の魂が喜ぶと同時に、まるで心地良い温泉に浸っているかのような極上の感覚を味わう、貴重な出会いは、今のところ、これまで2回です。
それを、「たったの2回しかない」と不足感を味わうのか、それとも、「40数年で、2回もあるなんて、素晴らしすぎる♪」と受け取るのか。捉え方によって、人生はいかようにも変貌しますね。
重度アダルトチルドレンの私は、何事も物事を悲観的に受け取る傾向があります。
けれど、前回も述べたように、アダルトチルドレンの生き方、心の有り様は、自分に安心をもたらすことはありません。常に戦闘状態、勝つか負けるか、敵か味方か、みたいに警戒しているのは、それだけで多大なるエネルギーを消耗することは、経験を通して痛感済みです。
ー幸せを至る所に感じて、感謝して生きるー
自分が主役の人生を生きるには、健全な自己の確立、他者との境界線を適切に学び、実践すること、自分の事を良く知り、自分という魂の取扱説明書を作り上げて、それを習慣化していくこと、不遇な環境の中で身に着けた、心の様々な認知の歪み、制限、牢獄に気づいて取り払い、視点を変え、あらゆる自分のセンサーを取り戻していくことなど、数えきれないほど、変えていくことがあります。
どんなにたくさん、取り戻していくこと、矯正していくことがあったとしても、少しずつ少しずつ、赤ちゃんの歩みのように、たとえ一歩は小さくても、気づいて前進していけば、ある時点で、結構な質量になり、自分が楽に、豊かに変わっていく様が体感できると思います。
何十トンもあった心の重荷が、少しずつ減っていって、軽くなってくる。
他人が自分をどう思おうが、自分が自分を肯定し、無条件にいつ何時も味方でいることができれば、自分に全幅の信頼を置いておけば、やがて気にならなくなっていきます。
他者が気になる時は、まだ自分に対する信頼が薄いのだろうと感じます。(私は体調や心のテンションが下がっている時にまだ出やすいです)どんな時でも自分の良さを、腹の底から認めていないのですね。
親から大切にされなかった人は、最初は被害者です。だから被害者意識を持ってしまうのは当然です。でも、本当に幸せになろうと決めたなら、どこかの時点で、被害者の役を降りなければいけません。
被害を受けたことは事実として受け止めて、その環境とは別れ、安全な場所へ避難し、自分にとっての安心安全な場所と愛ある人の元で、傷を負った心を自分自身で手当てしていく、自分の人生に責任を持って、立て直す。
そう決意できれば、できるはずです。苦しみを感じる場所にいつまでも留まって、被害を受け続けてはいけません。自分の足で逃げて、自分自身の心を今すぐ救う行動を取りましょう。
生きている限り、再生のチャンスはいつ何時も、与えられています。
親を恨んだままでいいから、自分をこれからは大切にする、愛していく、親からもらえなかった愛情以上の素晴らしいものを全部、自分が自分に無限に注いでいくなら、人は生きながらにして蘇ることができることを、私はその経験を重ねている途中です。
何歳からでも遅くありません。
(親から養育されないと生きていけない学生は、まずは自分の家庭環境を冷静に観察して分析してみましょう。社会に、そのような人達を保護するシェルターの存在が急務です。)
幸せを感じる間口を目いっぱい大きく広げて、命に感謝して人生を彩りあるものに変えていきましょう。
あなたにとって、人生を変えるほどの素敵な出会いは、誰しもに用意されている、私はそう感じます。まずは、それが在ると信じることから始めましょう。信じなければ、それに気づくことができません。
肉親からは大切にされなかったとしても、心が喜ぶ愛ある人との出逢いもある。血の繋がりなどなくても、そこに揺るぎない絆を結ぶほどの人との出逢いは、あなたの人生を明るく照らす、重要な、ひとつの大切なピースになることだってあるのです。