今回の人生では 子は産まないと 決めていた
若い頃から 出産シーンを見ると 血の気が引き
貧血を起こし 気分が悪くなり
とめどなく 恐怖心が 湧いてきた
当時は なぜ そう感じるのか わからなかった
でも 今なら なんとなく わかる
母のような 自己犠牲に満ちた
子育ては できないし したくないと思っていたから
でも 楽しく 子育てしている人もいて
いつか自分も できるかもしれない そう思えるようになる時もあった
子を産み 育てる恐怖心と 自信のなさが 心の回復と共に 和らいできて
気持ちが ニュートラルになり始めた そんな折
年齢的にも 出産は 厳しくなってきた頃 婦人科疾患が 発覚した
私は 最終的に 子宮をとることを 選んだ
そのことを 今でも 後悔はしていない
でも 入院中に 新生児室の前を 通る機会が あった
産まれたての たくさんの 赤ちゃんたち
とても キラキラしていて 可愛かった
泣いたり あくびをしたり とっても 小さいのに しっかり生きている
この子達は これから どんな人生を送っていくのだろう
この地球で 何をしようと 決めてきた魂なんだろう
どんな人生であっても しっかりと 生き抜いていってほしい
そう 願わずには いられなかった
生命の誕生は とても 神秘的で 感動的
大仕事を終えた お母さんたちも きらきら 輝いていた
小さな生命を 見ながら とめどなく 涙が 溢れた
感動するとともに 私には 今後
こういう体験をすることは 0%になったという 喪失感
とても 切なくなった
でも いつか どこかの 人生では きっと 体験するだろう
今の私は 自分の本当の心を 取り戻し 自分を いつ何時も
優先順位1位は 自分を 大切にして 生きていくこと
誰かの為に 生きる人生を やっと 手放して
最愛の夫と共に これから 新しい 人生を 生きていく