巷で、アダルトチルドレンという言葉で表現されることが多いですが、とある心理学者の先生の言葉に、「心理的に幼児である」という文言があり、私は正直言って、こちらの言葉の方が、心にダイレクトに響き、そしてぐっさりときました。

 

 身体は大人でも、精神的には幼児レベルという事実は、当初なかなか受け入れ難かったです。人間は、自分にとって受け入れ難い事実は、なかなか認めることができません。認め、受け入れることは、とても勇気がいります。

 

 誰だって、自分の中の見たくない部分は、ないものにしておきたい心理が働きます。

 

 見たくないから見ないふりをして、受け入れたくないから、なかったことにしたい。それで、なくなればいいですが、それはただ単に、意識する顕在意識から、潜在意識へと落とし込まれていくだけで、消えてなくなりはしません。

 

 そうやって抑圧した気持ちや感情は、なくしたように思えても、人はその抑圧した感情に逆に支配されてしまう、というイタイ現実が訪れます。見ないふりをした感情は、気づいてくれるまで、現実を通して、幾度となく、心を揺さぶってきます。

 

 学校の授業で、抑圧した感情に気づくこと、そして解放していく方法、または、感情の取り扱い方を教えてくれたら、生きることが楽になり、幸せを感じる人が莫大に増えるでしょう。

 

 一生付き合っていく、気持ちや感情、心の仕組みや扱い方を、教える場が少ないのが、とても残念に思います。

 

 気づいた人は、手探りだったり、私のように重度の「心理的幼児」の場合は、カウンセラーの知識や経験なしには、簡単に這い上がれません。

 

 今でも、手探りで、時に現実に振り回されたり…を繰り返しますが、もう、繰り返す無意識のカラクリに、私は随分疲れてきました。

 

 自分の事を、「心から素晴らしい」といい加減に認め、自己実現の世界に行く!

 

 今回の夏至を前に、かなり激しいデトックスが現実の風に吹かれてやってきて、改めて決意した次第です。

 

 虚栄心が強い自分、心が偏狭な自分…、どんな自分も、紛れもなく自分。認めることは、かなり痛みを伴いますが、認めて初めて、成長する機会が訪れます。

 

 心理的にも立派な自立した大人になりたいから、成長するということを辞めずに、前に進みます。