温泉旅行が好きで、よく出かける私。「温泉」は、多くの人にとって、とても癒されるひとつのツールではないか、と思う。温泉始め、旅行へ行く機会があまり持てなかった私は、結婚後、夫とたくさんの旅行に行くようにしている。
機能不全家族かつ、重度の母娘共依存、両親過干渉の元で育った私は、極度の心配性の母が快く思わない為、自由気ままに一人旅を楽しむ、などは今までできなかったから。いつか一人旅もしてみたいと、未来の予定に加えている。
自分の気に入った温泉の泉質、旅館の雰囲気、料理、部屋の雰囲気、ベッドの寝心地、接客の良し悪しなど、自分に合うところを見つけるのもまた、ひとつの楽しみではある。でも、HSS型HSPの私にとって、「自分に合う所」を見つけるのは、これまた結構、難しい…。
旅行をしながら気づいたこと。それは私は誰よりも「静寂」が必要だということ。
コロナの影響もあって、以前よりは、人との距離を設ける場面が、徐々に増えては来ているように思うけれど、まだまだ部屋食、個室食、お部屋付きのお風呂などは、少ない。人手不足など、旅館側の設備などのいろんな諸事情も、もちろんある。
そうすると、確率的に、食事処での食事の提供をする旅館やホテルになることもある。人混みなど、人がたくさん集まるところが苦手な私は、(人が無意識に放出する、いろいろな想念などのエネルギーを感じ取ってしまい、自分が疲弊するため)
黙って、五感に集中して食事をしたい私にとっては、落ち着かない場所となってしまう。
今度、泊まるホテルでは、ルームサービスを利用してみよう、とか、できるだけ宿泊数が少ない旅館を選ぶなど、自分が心地よく居られるための、必須なマイルールを作り上げる、それが私には大事なこと。
人に譲ってばかり、人の意向に添ってばかり、自分の心を虐げてばかりの私が、自分を取り戻すための、ひとつひとつの心のセンサーを敏感に察知して、願いを叶えてあげる、大切な作業。
いつかテレビで、ドイツやフランスの修道院に泊まって、自分を見つめ直す、という旅番組を見た。そこでは、誰もしゃべらない。黙食が基本。でも、そこでは、そのルールを嫌々ながら実践しているのではなくて、とても自然に、当たり前のこととして行っている修道女の姿が、とても凛としていて、素敵だと感じた。そこで、生活している人にとっては、それでも、日々の生活の中で、ストレスも感じることもあるようだけれど、そんな時はひとり、外の自然を散歩して、気分転換をするのだという。
そんな所に行ったら、私は、何の躊躇いもなく、その場に溶け込んで、心が芯から安らげるだろうと、ぼんやりと思った。
共依存離脱後も、心の癖に度々苦しめられるけれど、私は諦めない。ありのままで自然体で、輝いて生きる私に出会うまで、今日も与えられた、この瞬間を、大切に生きていく。