母娘共依存と知り、専門家の力を借りて、数年をかけて自分の心を癒し、
自分とは何か、を見つめ直す毎日
抑圧してきた感情は、とてつもなく大きくて深かった
どれほどの涙を流したかわからない
深い深い、大きな悲しみに、それでも逃げずに向き合ってきた
ようやく自分を立て直すことに軌道が乗り始めた矢先
不意を突いてやってくる、母からの手紙
激しい罪悪感と闘いながら、自分の気持ちを優先させる、
神からのお試し試験だと思い
その試験を何とかクリアしていく私
それでも、終わることがない 親からの接触
娘がどんなに苦しい思いをして、自分の人生の主導権を取り戻そうとしているのか
1mmも知ることのない両親
それどころか、毎回手紙の内容に驚き、あきれ果てる
「ずっと仲が良い母娘だった」と、
私が、親からの愛情や関心を得るために、必死に頑張り続けた年数とともに、
母の思い込みも強化されていく、悲しいカラクリ
私が血を吐く思いで、プロ級に演じた
「母を喜ばせ、励まし、世話をする、母を神のごとく崇める聖女のような娘」を
私が本心からしていたと、何の疑いもなく、信じ込んでいる母
私の心をドアマットのように踏みにじれば、
私だって悲鳴を上げる 痛みや、怒り、悲しみを感じる、ひとりの人間だ
私の決死の思いで、物理的な距離を置いているにもかかわらず、
「仲良しの母娘」であった娘が、
まさか自分の意思でそうしているなんて、と 全く悟ることがない
毎回、「心配です」「案じています」「近況を知らせてください」
「歳をとってきて、いつまで生きるかもわからない」「病気です」
「声を聞かせてください」「会いたいです」「うつです」
「泣いています」と、謙虚そうに訴える母
その言葉の裏側にあるのは、「私を今までと同じように喜ばせなさい。」という
罪悪感を刺激して、支配しようとする無意識が垣間見える
私の思いはどうか、という視点は、1mmもない
誰にでも優しく穏やかな母が、娘と連絡できない、と周囲に訴えれば、
親戚みなが母の味方だろう
父も同じ思いですか? 傍観するだけですか?
同じ過酷な環境を生きた兄でさえ、
母と娘の間にある、パワーバランスのカラクリを知らない
私が、唯一伝えたかった両親への思い
「たった一度でいいから、私の意思を尊重してください。」
「あなたの為」と言いながら、自分の為に「心配している」という言葉ではなく
たった一度でいいから、「信頼しているよ」と言って欲しかった
今となっては、ただただ、私の存在を忘れて「放っておいてほしい」
私が、親に伝えたい言葉は、それだけです