共依存中、強烈に自分自身への心の虐待をしてきた私。機能不全家族を生きる上で、身に着けてしまった完璧主義が、それに拍車をかける。間違うことは許されない。いつも完璧でいなくちゃ、と必死だった。その為には、自分に厳しくあり続けないといけない。そんな苦しい信念をたくさん持っていた。完璧でいないと、愛されない、と。
どれほど困難で不安定な環境を生き抜いたことだろう、と自分で思う。ただ、過去は変えられない。でも自分の心を縛るものを緩めて、楽になっていくことはできる。物理的に、自分が安心できる環境に身を置いて、カウンセラーに心の内を話す。とにかく最初は、心の中のものを、出して軽くしていくことだけに専念した。
「話す」は、=「離す」なので、言葉にして出すことで、浄化が進む。それを一定期間やった後、心の中にできてしまった、苦しい信念を見つけ出し、心の癖と向き合いながら、より好ましい、楽になる信念へと変えながら、少しずつ、私として生きていく実感を取り戻していく。
自分を生き直す、育て直すということ。それは、自己肯定感という、心の土台を作ることから始まる。この土台が、自分らしくあるために、とても大切なことだ。癒すべき感情達をある程度、払拭してから、そのことにも少しずつ取り組んでいる。
私が決めたマイルールの一番目は、どんな状態の自分も認めること。完璧主義だったので、自分を責める傾向が強く、特に、何か上手くいかなかった時に、無意識に責めてしまう。胸が苦しくなってきたら、私にとってはその合図なので、優しい言葉を心の中でかけるように心がけている。
「~すればよかった。」という口癖が出てきたら、「それで良かったのだ。次から、こうしよう。」に言い換える。その気持ちに優しく寄り添い、励まし、慰めること。全部、親からしてもらえなかったことである。幼い私が、親にしてもらいたかったことを自分自身にしてあげるのだ。
子どもは絶えず、親への確認を求める。話を聞いてもらい、共感してもらい、励ましてもらい、受け止めてもらうことで、安心するとともに、自分がここにいてもいいのだ、という確認と、感情を出してもいいのだ、ということを心で理解しながら、自己肯定感を増やしていく。その作業を、自分にしてあげることで、自己肯定感が少しずつ、育っていく。
自分に今まで優しくできなかった人達は、何を思っているのか、感じているのかということさえ、最初はわからない。私もずいぶん長いことわからなかった。もやもやの正体がわからず、いつも悶々としていた。当時は、自分の感情を切り捨てることで、その環境を生き抜いてきたから、抑圧する癖が何十年とついてしまっている。
最初は、自分が今、どんな感情を持っているのか、感じているのか、に気づくことから始める。それが、できるようになってきたら、自分の満たしたいニーズ(こうしたい、あれをしたい等)を発見し、それを自分に叶えてあげる。そうすると、心の内側にある、本当の自分が、とても喜んで、生きている実感を感じる。その練習を習慣化するまで楽しみながら、肩の力を抜きながら、やっていくこと。ついつい、肩に力が入って、力みがちになるし、一気に進めたくなるけど、ここは楽しみながら、一歩ずつやっている。結果を求めがちになるけれど、過程を楽しむ、ということが大事かなと思う。「楽しむ」という習慣もなかったから。
自分らしく生きるとは、自分なりのマイルールを持つことかなと、とも思う。