共依存を克服するには、まず自分が共依存状態である、と気づき自覚すること。

そして、そこから抜け出し、自分を取り戻す決意をしたら、

回復へ取り組む前に、先に頭に入れておくと、途中で行き詰まったりする場面を

回避できると思います。

 

 私は、回復の手順を知らなかった為に、カウンセリングで浄化はできたものの

そこで行き詰まり、先に進めなくなりました。

 

 自分ではどうすることもできなかった、今までの心に鬱積した沢山の悲しみや怒りの感情を、過去の体験を振り返りながら、

カウンセラーに語ることだけでも充分大変な作業でした。時間もお金も、労力もかかることです。数か月という短い単位ではなく、数年要しました。

 

 これだけのことをやったんだから、もう私はありのままで自由に羽ばたいていけるとそう思っていましたが、現実はそうではありませんでした。

 

 どうして、ここまで頑張ってきたのに、幸せに生きていけないのか?

そんな疑問が絶えず湧いてきました。

 

 カウンセラーに聞いても、同じ回答しか返ってきませんでした。

 

 親との関係で傷ついて育ってきた人たちは、親に対する恨みや悲しみや怒りを

まず吐き出すことが大切です。

 

 ですが、それをクリアできても、まだ回復の途上なのです。

 

 親との関係を通して、子は人間の心理システムを学びます。

いわば、親の考え方を意識していようがいまいが、無意識にダウンロードしている感じです。

親の考え方、そしてその家庭環境を生き抜くために、身につけざるを得なかった思考パターン、信念などが自分の心に深く刻まれています。それを自分が自由に楽に生きていけるように、変更していく必要があるのです。

 

 過去に積もり積もった感情を吐き出した後も、以前の思考パターンはまだ残っているので、感情を癒してもなお、まだ痛みの中を歩いていることになります。

 

 回復ステップ①過去の喪失を探る

 回復ステップ②過去と現在をつなげる

 回復ステップ③取り込んだ信念に挑む

 回復ステップ④新しいスキルを学ぶ  

 

 「子どもを生きればおとなになれる」クラウディアブラック著 アスク・ヒューマン・ケア発行 より抜粋しています。

 

 この本には、具体的に子ども時代に何を喪失したか、そしてどのように回復していくかの手順が解説されています。

また、回復するには時間がかかるので、一歩ずつ、とあります。

本当に痛感する日々です。私は、今、②~④に取り組んでいる所です。

私は先の手順を知らなかったので、①の状態で立ち往生しました。

 

 回復のやり方はこれだけではないかもしれませんが、それはまた後に検証していきたいと思います。

 

 共依存で苦しんでいる人には、ぜひ一読してもらいたい本です。