まずは自分が共依存であると自覚すること、

そして、共依存という状態を理解し、

その状態から抜け出すと決意できた時が出発点となります。

 

 ただ、取り組む前に、最初に心に止めておいてほしいことがあります。

 

 私の場合は、カウンセリングを受けるという選択になりました。

私は過保護、過干渉な母とべったりな共依存関係を40年続けてきたので、

非常に程度の重い、根が深いものでした。

 

 カウンセリングで、今まで満たされることのなかったつらい思いを

吐き出していくという浄化の始まりです。

 

 信頼できるカウンセラーがそれを受け止めてくださいます。

 

 母に受け止めてもらうことのなかった、ありのままの私を、

代わりに受け止めてもらい、癒していきます。

 

 ところが、共依存で育った人達は、共依存的な関係しか学べていないので、

友人や恋愛関係など、他の人達ともそのような関係に

非常に陥りやすく、上手くいきません。

 

 相手が離れていくか、若しくは辛くも人間関係が維持できた場合は、

共依存的な関係になることが多いです。

それしか知らないからです。

 

 人は人間関係のベースをまず親から学びます。

そのスタートが共依存なので、

相手に応じて、全依存する依存者と、依存者を一方的に世話する共依存者のどちらかに偏ります。

 

 身体的虐待をされて育った子供が、今度は子を虐待する親になるように。

虐待をされる側と虐待する側のどちらかの役を繰り返すのです。

それを改善できないままでいると、世代間で繰り返され、受け継がれていきます。

 

 

 相手がとても信頼でき、なんでも受け止めてくれる人に出会えた場合、

(カウンセラーはそのような方が望ましいです)

お母さんのように依存的に慕ってしまう傾向が強く出るため、

カウンセラーなしの人生が考えられなくなって立ち行かなくなる場合があります。

 

でも、これは自立するために、一時的に引き受けてもらっている役割だということを

頭に置いておいてほしいのです。

(頭に置いていても、かなり難しいです。無意識にそうなってしまうので)


 健全な人間関係とはどのようなものか、浄化がある程度進んできたら、

その点も学んでいく必要があります。

 

 ですが、まずは抑圧された感情を解放し、癒すことが第一段階です。

抑圧してきた感情を解放するには、一度追体験するので、とても辛い作業でもあります。

でも、自分と向き合えば向き合うほど、少しずつ心は軽くなっていきます。

自分を責めずに、自分を励ましながら進みましょう。