窓に刺す外光。自分にとっての木漏れ日。眩しい。朝なのだと実感する。幾日も繰り返した光景。思い出せない思い出。思い出があるって事は覚えているけどはっきりとは思い出せない思い出。子供の頃に確かにあった。窓に刺す外光を見つめた事。夏に融けた記憶。余計な事は覚えているのにね。人体の不思議。走馬灯を見たら思い出せるのかな。
燈。部屋の中心に明かりを燈す。吹けばたやすく消えてしまう脆弱な灯。それでも暗闇の中で煌々とする姿は安心感を与えてくれる。燃え尽きるその時まで。まさしくその身を削る。妥協は無く常に全力。眩しい。あの時為れなかった自分。でも今は過去。過去は未来。灯は燈せたのかな。