設定等
・・・少し前、この大陸に一人の呪術士がいた。
その女は戦を愛し、混沌を好んだ。
しかし世界が巨大勢力に覆われ、戦は減り、女は生きる目的を失った。
女は義父の住む簡素な小屋で呪術の研究をしながら余生を過ごした。
ある日、女は小屋の裏手に建てた研究室のそばに捨てられた子供を拾う。
首には無数の鈴を連ねた鎖。手足には無数の切傷があったが、
不思議と血は出ていなかった。
唯一身に着けていた鈴の美しい音色にちなみ「ヲト」と名付けられたその子供は、
白い髪と白銀の瞳、そして強い魔力を持っていた。
強すぎる魔力で、脆弱な子供の肉体は容易に傷ついてしまう。
女は鈴の鎖に術を施し、魔力の波動を調整し、肉体を保護する道具へと変化させた。
女の死後、子供は外界を恐れ暫く小屋から出ることは無かった。
