日本のコメの農業は、これから倒産、廃業が増加します。農家の方がご高齢の方が多く、後継者がいないからです。

こちらの記事をご参照ください。

 

 

 

企業経営の手法で、大規模化、収益化、効率化をそのまま農業、特に稲作に適用するのは、弊害が多いです。

 

農家が「家族」単位の経営になっているのは理由があります。職場や工場に出かけて働いで、家に戻る労働者とは相容れぬ形態があります。自然の土壌、水、空気などを生産の手段にするので、人間の身体の自然と一体化します。戦後GHQの民主化により、農家はそれぞれ土地を所有し、自分の裁量で自分の働き方を任されました。

 

農業の地域のコミュニティが少子化の歯止めになる期待があります。農家で健全に育った子供は地域に愛着を抱き、定着します。農業によって、食や身の回りの様々なことが、工夫次第で地域で賄えるようになります。もっとも、ほんの約70年前までは、日本人は半数がまだ農業でしたし、様々な生活上のことを地域の自前で行ってきたのでした。

 

ところが、その後、産業が大都市に集中しました。地方で学校を出た子供は、ふるさとから引きはがされました。都会生活は競争の毎日です。地方から出てきた労働者は身寄りがなく、空間も時間も余裕がありません。刺激に満ちていますので満足しますが、結婚して子育てができるのは一握りの割合です。

 

農業は食料を作るだけではなく、人や人に身近な様々なものを作り出す優れたところがあります。農業を餌に金もうけをたくらみのではなく、農業を尊重して恩恵を受けましょう。日本社会の回復の鍵がそこにあるような気がします。