遺族 | そうちゃん日記 

そうちゃん日記 

聡太郎は生後10ヶ月で拡張型心筋症と突然診断されました。
海外での心臓移植手術を目指した日々。しかし、移植手術を受ける事は出来ませんでした。
経験しなければ伝えられないことがあることを感じ、聡太郎の残した何かを伝えられたらと思います。



STAY コブクロ 歌詞情報 - goo 音楽


音譜もう二度と会えないはずのあなたが 僕の名前を呼んでる
振り返る場所も無い 聴こえたのは きっと僕の心の中だけ
いつも心の中だけ音譜

音譜この街の何処にも あなたは居ないけど
分かっていても 感じてたい
この花が枯れるまでは音譜


先日、友人が出産をしましたクラッカー
その友人もお子さんを亡くされています。
病院に駆けつけて、両親とべビちゃんに逢っていた時にした会話。

「今度は、ママとパパと言う声が聴きたい涙。」

そんな会話の後に、このSTAYにある歌詞を聴いたら、「う~んっ溜め息」っとため息をついてしまいました。

そうちゃんの場合、呼吸器を装着してから最後は気管切開。
気管切開してからは、もれる声を聴いただけ。

それでも、そのもれる声も聴けることが心から嬉しかったのです。
そうちゃんは、いつも瞳で「ママ」と「パパ」と話しかけて、呼びかけてくれていたように想います。

「パパ」と「ママ」。
やはり、聞けることは幸せです。

音譜苦しかったからこそ 笑い合えたね
何も守れないこの腕で 抱きしめた音譜


先日、遺族ケアの講座に参加した時。
その時に「あ~っ、分かる~」と、思った事があります。

私自身が、その渦中ですが、
子どもを亡くした親にとって最も辛いことは、事情を知らない方から「お子さんは?」と、聞かれること。なのだそうです。

「いない」と答えれば、亡くなった子どもの存在を無かったことにすること。
「いました」と言えば、亡くなったことを話さなければならない。
親にとっては、ある意味で究極の選択です。
ある方は、5年かけて「子どもは天国に留学してます。」と、答えられるようになったそうです。

そして、子どもの遺品を整理出来ない両親も多いそうです。
ある方は、3.4年たった頃に「天国に宅急便で荷物を送ってきました。」と報告され、実は遺品を神社やお寺でお焚き上げしてもらってきたそうです。

また、交通事故でお子さんを亡くされた方では、運転が出来なくなってしまった方もいたそうです。

私は聡太郎の1周忌が来るまで、自分の洋服を買うことが嫌でした。
入院していた時、聡太郎は3つの季節を病院で過ごしました。

それまでは聡太郎の成長に応じて聡太郎の洋服を選べることがとっても嬉しいことで、楽しいことでした。
でも、聡太郎の入院で、その必要がなくなりました。
ICUでは病衣があって、それを着せていなければならなかったからです。
それまでは沢山あった洗濯物もなくなりました。
保育園で使っていた布オムツや着替えの洗濯物でいっぱいだったのに…。

聡太郎の洋服が買えない(買う必要がない)のに、自分の物を買うことに後ろめたさというか、やるせなさというのか、まったく興味がなくなりました。
その気持ちは、聡太郎を亡くしてからも引きずりました。

そういう、他の人には何でもないようなことに拘っていたり、考えていたり、自分で自分に課してしまう何か…。
他の方にもあるんだな~と、想いました。

また印象的だったのは、最愛の人を亡くして何も考えられないような状態でいる遺族が、お葬式をあげた時に花輪の位置や座席順でトラブルになることが多いそうです。
悲しみでいっぱいの遺族の前に、悲しみを分かち合うのではなく、悲しみよりも席順や花輪の位置が大切な方がいらっしゃることに驚きました。



当たり前ですが、人は必ず遺族になります。
誰でもが最愛の人を亡くしたときに、力強く前に進める瞬間が訪れますように。

$そうちゃん日記 
悩みも、辛さも、悲しみも、僕が全部食べちゃうぞ!!
という感じの、そうちゃん。
ムシャムシャ食べちゃおう!!!
って・・・ヒモですがえ゛!