勉強は嫌いでも学校が好きな人は沢山いる

私はそういうタイプじゃなかった

本を読むのは好きだった

絵を描いたり、空想するのはもっと好きだった

友だちは自分からは作らない

大人になっても単独行動の方が気が楽だし

そうとう気が合わないと

何を話していいか良くわからない

友だちの間の込み入ったトラブルに

巻き込まれたことが無かったのは

そこまで深い付き合いがなかったからだ



私のこどもも学校は好きではないらしい

学校はまず人が多すぎて

ザワザワと騒がしい

小学校では冬になっても

体調が悪い時以外は

体育の時は半袖半ズボンの体操服を着なくては

いけない(大人は長袖、長ズボンなのに)


色々とからかいの言葉をかけてくる心ない同級生

盛り上がり大騒ぎするグループ

影で悪口を言いながら

本人の前では仲よくする友だち

高感度センサー付きのこどもにとって

なかなかストレスフルな環境だと思う


三人のこどもたちはみな各々に反応が違って面白い

それなりに日々大丈夫だったり

新学期からは行かないと言ってみたり

体に来て休んだり、早退したり

もうこちらもわかってるから

無理はさせない



義務教育だから親には通わせる義務がある

もし、こどもが学校に行くのを嫌がったら

親は元気に通えるようになって欲しいと

願うのが普通だ


普通に朝起きて、学校へ行き、
普通に部活もやって、
普通に塾も通い、
普通に遊んで、
普通に受験して、高校に行って、、、

普通に

普通に

普通に幸せに

人並みに幸せになって欲しい


私の息子は

その普通から外れた

平日の五日間

普通の生活をし、普通に学校へ行く

という理想と闘っている

頭痛や腹痛で起きられない午前中をやり過ごし

昼までに回復して登校する日もあるあれば

夕方暗くなるまで寝込む日もある

そうかと思えば

全く平気で朝から登校することもごく稀にある


病院は勿論受診しているが

重大な病気の心配はないらしい

診断書も書いてもらえない


普通の元気な子には考えられないかもしれないが

こうした症状に悩む小、中、高校生は沢山いる


毎朝、欠席とか遅刻とか学校への連絡をしながらも

これがなかったらどれだけ楽かと思う

連絡を忘れて仕事に出かけると

息子は無断欠席扱いになってしまう


先生と会うと、何故かすみませんと言ってしまう

時間をさいて対応してもらってるから

本心からそう思っている

だけど本当は困ってるのは息子と私だし

誰も迷惑かけたり困らせようなんて思ってはいない

何も悪いことなんかしてないのに

何故かすみませんと言ってしまう

これは私のクセなんだろう



学校行事で

開始よりずっと遅れて参加したとき

入口で対応した先生が

息子の姿を見るなり口にしたのは

第一ボタンをちゃんとしめろ! のひとこと

一瞬、胸がざわっと冷たくなった

そのあとで気がついたみたいに

よく来たな。

それ順番逆のほうがいんじゃない?

ボタンしめてないのは事実だし

親に言われてもしめない方が悪いけど




ホームルームの時間の頃に登校して

廊下で見知らぬ先生から

今ごろ来たの?と言われたから

登校日数稼ぐためにきました!(←完全にヤケになってる)

先生もオウム返しに

登校日数稼ぐために来たの〜?(嫌みっぽく)と

返された…とか

あの先生ムカツク!



日数稼ぐなんて、そんなことを言う本人が悪い

何日増えようが関係無いくらい休んでいるのだから


日数を稼ぐとか…君の思い違いだ

私が午後に登校させたいのは

学校しか社会との窓口がない今は

休みが続くとどんどん内向的になってしまう

少しでも外に出て体を動かす目的もある

こちらから学校にお願いしたことだ

日数を稼ぐためでは決してない

だけど息子はひねくれて解釈したらしい

後で私に打ち明けたときに

やっと理解したみたいだが

色々と思い違いや

言葉の使い方を間違えることが沢山ある

そういう子なのだ

あとで教えてあげて

納得すれば受け入れられる


だけど先生、他の声のかけ方は無かったのだろうか

同じ言葉で返すのが適切なときもあるけど

この時はそうじゃなかったよ

あと一言、二言、言葉を補っていれば嫌な感じには

ならなかったのに


担任の先生は

若い女性で丁寧に対応してくれる

クラスメートも優しく受け入れてくれて

時々しか登校できなくてもクラスで困ることはない

勉強はもともと苦手なので仕方ない

具合が悪くなければ学校は行ける

元来ひとりでも平気な子だったから

友だちと言える子がいなくても

学校に行きたくないわけじゃない


受験の冬を控え、だんだんと寒くなってきて

体調は良くなるどころが、寝込む時間が長くなった


こんな体調でも通える学校って

そんなに沢山あるわけじゃない


中学を卒業したら、すっかり治ったりしてなんて

冗談を言える日もあれば

全く冗談が通じないブルーな日もある

気むずかしかったり

好きな音楽や動画にはまっているのは

普通の子と同じだ




傷ついて無いなんてこと

あるわけない

もう充分苦しんで、傷ついている

普通であることに諦めて

でも親の方が諦めきれず

普通に寄せようとして

出来なくてイライラしてるだけ

学校は焦らせても良くないことは充分理解している

余計な気を使っているのは自分だ

中学校という枠のなかで

色々と諦めることが多かったのだ


そんなこちらの気持ちを知ってか知らずか

息子は気分がいいと

大人になったらやりたいことに思いをめぐらせる

お父さんとツーリングしに行きたいから

バイクが欲しいとか

その為に高校生になったらバイトして

お金貯めたいとか

筋トレして体を鍛えるとか


息子よ

その前向きさは本当に素晴らしい

鼻がつーんとして、涙が出そうになるよ

私が中学生で君のような立場だったら

そんなに風には思えないかも


だから諦めないでいよう

そのままで、可能性の塊なのだから!