思い悩んで苦しい時は

外からの原因を探そうとすると

渦の中に入っていっちゃうよ。

例え、誰かがあなたにひどいことをしたとしても

「あの人が原因だから、あの人が悪いんだ」と非難すると
解決から遠のいてしまうんだ。

悪いことをしたあの人と被害にあった私。

被害者と加害者。
みんなそう隔ててしまう。

私にはなんの落ち度もない !
みんなあの人が悪い !

そう考えると怒ってしまう
憎んでしまいたくなる。

そう思いたくなっちゃうよね・・・人間だもん。

でもね。
外側の原因に負の感情をぶつけても
どんどん苦しくなっちゃうんだ。

不思議なことに苦しくなればなるほど
あの人をさらに自分の中で悪者にしてしまうんだ。

あの人がいたから私の人生が狂わされた
あの人なんかいなくなればいいのに・・・

そうなったとき
もうあなたは渦の中にいてどっぷり浸かってしまっている。

自分の不幸なストーリーを
自分の人生に組み込もうとしているんだよ。

その渦の中から脱出できる方法は
外側に目を向けないで
自分の内側に目を向けるということ。

被害者、加害者と隔てていれば
自分の中で「分離」が始まる。

分離こそが解決を遅らせる大きな要因の一つなんだ。

自分の人生で起こるすべてのことは
自分の不足な部分を補うように
必然、必要、ベストな状態で起こってくるんだよ。

それはあなたの中にある分離しているものを
教えてくれているだけなんだ。

その分離とは何か?

心のずーっとずっと奥をのぞいてみると
「他人からひどい目に合わせられる」
「他人によって不幸にさせられる」などの
根っこの深い部分にあるネガティブな感情が
あるからかもしれないね。

「ネガティブな感情はネガティブな現実を引き寄せる」
不思議だけど、これはに本当に起こりうることなんだ。

分離しているあなたの思い、感情が
あなたの人生に必要な役柄の人を選んで
登場させているだけなんだよ。

「他人からひどい目に合わせられる」
その思いが、無意識でも強ければ強いほど、
あなたに対してひどい目に合わせる人(役者)が
あなたの思い、感情に共鳴して、引き寄せられて
あなたの人生に訪れてくる・・・

あなたをひどい目に合わせた人も同様に
なにかしらのネガティブな感情があって
分離しているんだよ。

ふたりの分離と分離が引き寄せて起こったことなんだ。
お互いが学び合うように・・・

折角、学び合うために起こった出来事なのに

あなたが相手に対して、非難し、怒りを持ち、憎むようになると
さらに分離は複雑に進んでしまう。

私たちの人生は分離を経験し、悩み苦しみながら
ひとつになることを学んでいくために生きていると思える。

ひとつになることは「統合」へ

統合とは愛で満たされる状態なんだ。

逆に分離とは、愛からかけ離れること。

そもそも人間は「愛の存在」なんだ。

それはどんなにあがいても絶対に変わることはない。

だからと言って、すぐにひどいことをした相手に対して
「許そう」とは思えないかもしれない。
「許したら負け」だと思うかもしれない。

でもね。
何かが起こった時点で、あなたが苦しんでいる時でも
怒りに駆り立てられている時でも
あなたの「許しのプロセス」はもう始まっているんだ。

分離から統合にいくまでに
相手を許すということを通過しなければいけない。

人によっては時間をかけてゆっくりとでもいいんだ。

自分の負の感情をできるだけ感じ取ってから
ひと呼吸してみて
「私の中のどんなものが、あの出来事を引き寄せたのか?」
って感じてみよう。

そうすると、
統合へ向かう「許しのプロセス」がゆっくり動き出すよ。