いつもお越しいただきありがとうございます。
インナーサウンズリマインダー市川淳子です。

今日のレコード演奏はこれ。
(正確には CDね)
RandyPOP! [日本語解説付き]/Randy Brecker

夫が機嫌が良く語ったことを混ぜて記事にしました。

ランディ・ブレッカー
とりあえずトランペッターとしてはいちばんうまいのではないでしょうか?
技術様式は様々なので1番も2番も無いですが、運指において一番合理的な演奏方法のようです。
(本人の好みでお話しさせていただいております)

サックスと同じようなフレーズをトランペットで吹ける。
音程のつなぎ方をホロホロホロロロロロ♬となめらかにスケールが吹ける。


「練習したのだろうなあ」
サックスみたいにトランペットを吹いてみたかったんだろうなあ。(憶測)」と夫は目を細めています。



私は誰かに対して「きっと練習しつくしてこのスタイルを創ったのだろうなあ」というようにミュージシャンに敬意を払う時の夫が好きです。
そして本当にそうであったであろうミュージシャンの姿勢が大好きです。


電気トランペットだと音色がわからなくなってしまうから、聴いた人はこれはなんの楽器ですか?と聞きたくなる。キーボードのようにも聴こえるし、でもキーボードに詳しい人は違うとわかる。なので何の楽器かな?と普通の人は混乱する。

1曲の中でまるで違う楽器のように吹き方や演奏種類を変えられるランディブレッカー。


技術が上手い人のトランペットの音では無い。
つまり変さ加減ではトップレベル。
(この変さ加減っていいでしょう?物凄く褒めてます)


普通の上手いペット奏者の音色では無いが(スカスカしてるところがあるから)にもかかわらず高音も吹けるし、指使いもスムーム。

(上手い人という感じの当たり前の音色を狙って無いから、夫はこういう異彩な人に良い点をつけたい人)



「俺は昔ランディは下手だと思っていたのだけど、下手ならこれは出来ないと気づいてから狙ってこういうスタイルを造っているのでは無いか???と感じ出した。
ここ20年くらいはそう思うようになってきた。」



ビッグバンドやホーンセクションのセッションでファーストトランペットはピーッと音色がクリアなのが普通なのに、ランディはスカスカしているのにハイトーンも吹ける。声でいえば森進一のハイトーン。


※ファーストトランペットで美しいピーッと言えばこの方。エリックミヤシロさん。
話題のコンサートでは必ずと言っていいほどお姿を拝見します。世界を股にかけてご活躍です。
(そういえば私は小学校の時にトランペットを吹いていました。今でも自分のものを持っていますがあの情熱はどこへ?)


それに対して青江美奈やヘレンメリルはキーも低い愛すべき嗄れ声。
(どちらのグループも素晴らしいですね)

スカスカしている人はファーストにならないのに、ファーストを結構吹いているランディ。個性が認められるから選ばれるんでしょうね。わかる人はちゃんと評価してくれる素敵な世界です。



ランディはジャズロック(というミックスジャンル)の代表的なバンドにいてペットを吹いていました。(69年から70年代にそれは出てきました)
このアルバムはランディが好きな曲ばかりなのでしょう。


夫はジャズロックをそんなに好きではなくてその理由が白い音楽だからですが、このアルバムは好きな曲も8割くらい入っています。(このアルバムはカバーアルバムですが彼は原曲をレコードで全部聞いて大事にしています)


今日夫は文具と本屋を営んでいる友人にこのアルバムを聴かせにいそいそと出かけました。そのお店で音楽雑誌を毎月まとめて購入させてもらうおつきあいがあり、彼とは高校生の時からの音楽談義のできる友人です。(一緒に勉強もしたらしい



夫いわく
「このアルバムの話がすぐに通じるのはH 君だから持って行った」

「どうだった?」と私が聞いたら

「喜んで明日お店で仕事中にかけて聴くって」
(お店で仕事中に!?)




ヘヴィー・メタル・ビバップ/ブレッカー・ブラザーズ
このアルバムはランディも弟のマイケルもいるブレッカーブラザーズバンド、78年のもの。

夫は音楽スタジオをしていますがこのアルバムの1曲めのタイトルからスタジオの名前を付けました。

デビューしたての頃はそこまで好きではなかったブレッカーブラザーズバンドもランディそのものも敬愛しているんです、きっと。