サックスを練習している Iさんという方がいます
50歳くらいの男性。
練習が終わって部屋から出てきたところに
夫がかけていたのは
IVAN LINS


 「これ、なんですか⁇」

「IVAN LINSっていうんだよ。」

「ボサノヴァですね。」


「うん。その中でもこの人あたりは厳密には
ニューブラジリアンミュージックっていうみたいよ。
(ブラジルでは。※)
NBM。あんまり聴かない?」


「はい。そろそろちょうどヴォサノヴァを
聴き出したいなと思ったいたところです。」


(あれ?では夫のレコード演奏家としてIさんへの
直感が働いたのかな?褒めてあげよう。)


Iさんは、ジャズを好む方で聴くものを広げたいというご希望が
普段からある方でした。


「これ、 知りませんでした~!いいですね。
自分でも調べてみます。」



※ヴォサノヴァというジャンル分けはアメリカ人がしたので
ブラジル人はあまり好まないらしい。
ブラジルの方はきっと自分たちの音楽なのにと思うのかも
しれないですね。


ジャズから影響を受けてヴォサノヴァになったのですね?と
インタヴューを受けた
ヴォサノヴァも作曲するカルロスジョビンは
「Be-bop は嫌いだ」と答えたそうです。


アメリカのインタヴュアーはジャズから影響を受けたと
言わせたかったのでしょうか?

カルロスジョビンはそう質問されるのが
大っ嫌いだったらしいです。




(ヴォサノヴァって、新しいうたという意味があるので
ブラジル人にとっては

自分たちの内部からでてきた新しいものという
意識があって

ジャズに頼らなくても、出来上がったという思いが
あるんじゃないのかな)




私のお気に入り


Anjo De Mim/Velas
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このIVAN LINS との出会いは18年ほど前になります。
まだ渋谷WAVEというCDショップがあった頃、
たまたま家族で店内にいた時にかかっていて、
ノックアウトされたシンガーです。

すぐにわたしが夫に言って、今かかっているものが
 何か店員さんに聞いてもらいました。


当時はまだ私はボサノヴァを特に好んでいたのでは
なかったのですが、それでも琴線に触れる時というのは
必然のようなものなのかもしれませんね。
ジャンルなんて関係ありません。


それから、心の恋人?のように
親しませていただいています。
定期的にこの方のものを聴きたいと思わせる
吸引力をもったアーティストです。


とにかく和む。この声を聞いたら大概のことは
丸く収まる、おくすり音楽です。
加えて洗練されたメロディ。声。
曲の素晴らしさ。


(ただ、ヴォサノヴァはこういう歌唱法も含めて
そういうのかも??
他にも大好きなヴォサノヴァのアーティストもやはり
おくすり音楽という私のジャンル分けです。
今度紹介しますね。)


真似をして一緒に歌いたくなるので
やってみてもポルトガル語なので
てんでできません。
あわわわ
♪と言っているうちに合わせられないで
進んでしまうという情けなさです。


歌を歌いたいために
本気でポルトガル語を習おうと思ったこともありましたが
実現しませんでした。
テレビでもやっているのにね。


でも、他のボサノヴァの名曲もそうですが
ほんとに一緒にららら♪~でもいいので
歌いたくなる素晴らしさです。
もっぱら私はららら♪とか、スキャットです


といいますか、鼻歌ですね。

それでいいんだと思います。
自分で楽しむ分は。
音楽なんですからね、気分がよければ👌



ブラジルというお国柄がそんな気にさせるのかな?

サンバにもあるように、みんなで楽しくおどりましょう!
のような精神がその土地の音楽にも現れるのかも。


他国の音楽でも自由に聴けてシアワセです。



英語でヴォサノヴァを
教えてくれるところもあって
一度、心が動かされて
本気でクラスを散々探した時がありました。
結局英語は違うと思ったので行きませんでしたが
ヴォサノヴァはあの言語があってちょうど完成するように
感じられます。
2つで一つというのかな。


Iさんと夫が一緒に聴いたもの
America, Brasil/作者不明
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