大天才数学者 岡潔 | 大岡英介

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「春宵十話」『真理に出会うと「懐かしい」と思う。懐かしいさが真理を見つけ出す情操なのだ。

「大切なのは情緒である」』大数学者の岡潔の言葉。
最近、この言葉が気にいってます。

世界中の数学者が解けなかった難問「多変数解析関数論」をチームではなく、たった1人で解明し昭和35年に文化勲章を受章。
数学など苦手な自分には、まったく縁のない話でもあるのだが、彼の言葉には非常に興味深い。ツイッターでは結構、書いてるのですが少し紹介します。

理想は恐ろしく惹きつける力を持っており見たことがないのに知っている気持ちになる。

見たことの無い母を探して求めてる子が他の人を見て、この人は違うなとすぐに気づくのに似ている。

だから真理に出会うと「懐かしい」と思う。懐かしいさが真理を見つけ出す情操なのだ。
「大切なのは情緒である」岡潔

 

人の中心は情緒だから、それを健全に育てなければ数学もわからないのだ。

さらに情操を深めるために「人の成熟は遅ければ遅いほどよい」
幼児からの受験勉強、学級崩壊など昨今の教育問題にも本質的に応える普遍性。

情操教育とは、感情や情緒を育み創造的で、個性的な心の働きを豊かにするための教育

および道徳的な意識や価値観を養うことを目的とした教育の総称。

具体的には、小中学校の教科における道徳、美術、音楽、保健体育などを指し

暗記偏重の教育とされがちな数学、理科、社会などとは対置される。

総合的な学習の時間での福祉体験や、ボランティア、地域社会の中での勤労体験学習(体験学習)も

この一環として理解されることが多い。
また、国語については文学作品の鑑賞などにおいて情操教育の性格を持つものとみなされる傾向。

やはりシュタイナー教育もある種の情操教育に似てますよね。

 

「西洋人と違い、むかしの日本人は自分と自然を対立するものとしては見て居ない、数学でもそうだ。

問題を内に取り入れて、心の動きで、つまり情緒で道筋を付けて仕舞う。いまの人は、どうも内面を見る目

その様な本来の日本人の特徴を失いつつある。それでは困る、内面を広く開拓するふかい眼を取り戻すための

方法に気づかずべきです。」岡潔。

 

そして彼は、こんな言葉を言ってたそうです。

 

『花びらの数、水の流れ、風の動き、湧き上がる雲、自然のすべては数式で表す事ができる。』

『この宇宙も誰かが設計したように思う。その謎を解きたい。』

 

まさにこの世はプログラムである。生きるも死ぬも病気もすべて誰からの設計かもしれない。

 

これは、釈迦で言う、この世は空である。映画『マトリックス』でもある。

 

岡潔は、情緒を大切に見つめながら、神の(この世)プログラムを解こうとしてたのかもしれません。

 

彼の著書など、出版されてるけれど、自分の頭では、さっぱり理解できないので

映画『好人好日』(1961年、監督:渋谷実)のDVDを購入し、そして、知らなかったのですが

2018年2月23日(金)21時から読売テレビ・日本テレビ系の金曜ロードショーで放送された

「岡潔」のスペシャルドラマ『天才を育てた女房~世界が認めた数学者と妻の愛~』

3月31日までGyaoにて配信されるので是非、見てください。

 

自分は映画『好人好日』より、実話の方がしっくりきます。
本当に凄い人が日本にもいたもんです。と言うか
やはり彼を支えた奥様、岡みちさんに勲章ですよ。

 

ただ自分が興味あったのは、彼が数学で自然を悟り、奇行で発達障害ぽい人格だったので

大天才数学者よりも、そちらの方が興味ありました。

天才を育てた女房 ~世界が認めた数学者と妻の愛