寿命が伸びる

「病院のかかり方」

(BEST TIMES)

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寿命が伸びる「病院のかかり方」

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161024-00003476-besttimes-life

BEST TIMES 10月24日(月)7時0分配信

 

 

■「大学病院信仰」は間違い? 

 

「いい病院」としてまず頭に浮かぶのは、大学病院だ。

 

大学病院は教育、臨床、研究の機能を擁ようし、

有能な医師の数も多い上、

最先端の医療が充実しているというイメージがある。

 

だが、それ故に多くの患者が殺到し、

待ち時間が長くなるという

デメリットがあるのも事実。

 

そして、そんな我々の

「大学 病院信仰」を否定するのは、

 

湘南鎌倉総合病院副院長の

小林修三さんだ。

 

「優秀な医師が多く、

専門的で高度な治療が受けられるのは事実ですが、

 

病気になったらまず

大学病院にかかろうとするのは間違いです」。  

 

我々が病気になった場合、

まずはしかるべき病院で診察を受けて、

病名や病状を把握することが必要だ。

 

「効果的な治療のためには、

最初の入口となる診察が何よりも大切です。

 

しかし、大学病院は

高度な治療には長けていても、

 

診察という点では

必ずしも適切だとは限りません。

 

というのも、組織が未だに

縦割りであることが多く、

 

不特定の病気を診察するには、

非効率的だったりするからです。

 

診察と治療は別物。

 

町の開業医(クリニック)や総合病院、大学病院など、

病院のタイプによって担う役割が異なるのです。

 

初診を行うのは、

基本的には内科医。

 

なので、最初にかかるべきは、

広範な医療知識を網羅する優秀な開業医か、

 

内科専門医でかつ、可能なら

総合内科という診療科がある病院です」。  

 

まずはクリニックや

総合内科の内科専門医に診察を受け、

 

病気や病状に応じて

大学病院や同規模の総合病院、

 

専門病院などを紹介してもらった上で

高度な治療を受ける、というのが正しい流れ。

 

いい病院を選ぶ際には、

こうした前提を踏まえる必要がある。

 

 

■「病院ランキング」のトリック  

 

では、いい病院を選ぶ目安とは? 

 

「第三者評価です。最もメジャーなのが

日本医療機能評価機構による『病院機能評価』で、

全国にある病院のうち約4分の1が認定されています。

 

もはや必須条件なのかもしれません。

さらに医療の質のグローバルスタンダードということであれば、

 

『JCI(Joint Commission International)』という

国際的な第三者評価。

 

日本でJCIの認証を取っているのは

まだ9病院だけですが、

 

現時点では最も信頼できる

目安と言えるでしょう」。  

 

また、メディアなどでも

「病院ランキング」が喧伝されているが、

こうした評価はどの程度当てにできるのか。

 

「いい病院、普通の病院、避けたほうがいい病院といった具合に、

感覚的に3つに分けることができるので、それなりに参考にはなります」。

 

ただし、「紹介率」や「手術件数」など、

評価項目の数字の割り出し方に注意すべきだという指摘も。

 

「紹介率を上げるには、

紹介状を持たない救急の患者を断ればいい。

 

しかし、それが本当にいい病院でしょうか。

 

手術件数にしても

術後の生存率が明らかになっていないので、

手術数は多くても失敗が多い可能性があります」。

 

 

■質の高い医療を支えるのは

1人の名医ではなくチーム  

 

メディアにしばしば登場する有名医師や、

名医と呼ばれるような人たちの存在も、

彼らが所属する病院の評判を押し上げている。

 

だが、これも

誤解に基づいていることが多いという。

 

「質の高い医療というのは

1人の医師だけではなく、チームで行われるもの。

従って、有名医師=いい病院ではありません。

 

有名な外科医が別の病院に移って、

医療事故が相次いだ報道がありましたが、

 

これなどは新しい病院で優れたチームを

結成できなかったことが原因ではないでしょうか。

 

1人の『神の手』ではどうにもならないのです」。  

 

とはいえ、いい病院が医師の質に

支えられているのは間違いない。

 

「医師の質という点では、

治療の見通しや悪い情報をしっかり説明しなかったり、

 

焦らせるように患者に決断を迫ったり

するような医師はダメですね。

 

患者としては入院期間や治療の内容、

治療のオプションと双方の一長一短、

 

可能な範囲での具体的な数値、

予後についてなどの説明があったか、

 

同意事項の撤回が可能か、

といった点をチェックして、

 

医師の良し悪しを

見極める目を持つべきでしょう」。  

 

いい病院と医師を選ぶには、

患者側のリテラシーも求められているのだ。

 

 

 

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