時速700キロの「超高速列車」登場なるか

$うるとらそうる六道輪廻サバイバル日記

鉄道技術研究院、模型実験に成功

飛行機並みの高速で走る「超高速列車」が登場するのだろうか。

鉄道技術研究院(鉄技研)のキム・ドンヒョン博士のチームは25日「空気抵抗がほとんどない“亜真空”状態で、縮小模型列車を作り走行実験を行った結果、時速700キロ近いスピードで走らせることに成功した」と発表した。

これは、現在の韓国高速鉄道(KTX)に比べ2倍以上も速く、これならソウル‐釜山間を約36分で走破できる。

研究チームは実験のため、直径10センチ、長さ17.2メートルのトンネルと、長さ5.8センチの模型列車を作った。

トンネル内の気圧は、通常の1気圧から、事実上真空状態に近い0.21気圧にまで下げられた。

その結果、模型列車が真空状態のトンネル区間を通過する際、時速684キロまでスピードが上がった。

研究チームは「トンネル内部の真空度を10%高めると、列車の速度は、別に推進力を獲得しなくても時速25キロ程度上昇するため、このような超高速走行が可能だ」と語った。

真空トンネルを走る超高速鉄道の研究開発作業は、米国やスイスなどでも進んでいる。

特に米国・英国の科学者らは、真空に近い状態のトンネルを大西洋の海底に作り、ニューヨークとロンドンを約1時間程度で走破する時速6400キロの「夢の列車」を構想中だ。

しかし、商用化は容易ではない。

現在の鉄道網とは全く別の「真空鉄道網」を新たに構築しなければならないなど、巨額の費用を要するという点が最大の課題だ。

キム・ドンヒョン博士は「こうした方式は主として長距離に適しているため、海底を貫通しなければならない韓日海底トンネルや、湖南(全羅道)‐済州鉄道といった場所に適用可能だろう。

大西洋海底トンネルのようなケースも、費用は総額1750億ドル(約13兆3000億円)ほど掛かるとされている」と語った。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/26/2011102601023.html


ネタ元が朝鮮日報なので、それなりにご判断ください。

列車を走らせる規模のトンネルで現実的に真空を作るとことを技術的に考えると相当な排気能力の真空ポンプが必要になる。

また列車は完全な気密性を持ったカプセルである必要がある、レベル的には宇宙船レベルの気密性が必要だと思う。

まかり間違えば、気密性が崩壊してトンネル内も大気圧でない。

間違ってカプセルの列車でチャンバーのリークがあれば・・・

空気が無い=人間は窒息する

それに真空を維持するために、常にトンネルのチャンバー内の真空を維持する必要性もある。
小型模型でやるレベルなら簡単にできる。

昔からこの技術は、未来の乗り物(子供の本)でも見たことがあると思う。

現実には小型だけど昔しラブホにあった料金収納システム(エアーシューター)を少し大型化した実験モデルなのではないだろうか・・・笑

$うるとらそうる六道輪廻サバイバル日記
昭和の懐かしき装置 エアーシューター

私も嘗ての技術者であったころ、半導体の製造装置で超高真空を引く装置を扱ったことがあるけど、高真空を維持管理するのは、非常にメンテナンスが大変であったのを記憶している。

余談だが、まるで実験装置に張り付いた大学の実験室の研究者のように寝ないで仕事してたなあ。
お陰で入院しましたけどね。

ターボ分子ポンプやクライオポンプを使って、高真空を扱う装置での半導体開発装置の検収をしてたころでも、小型のチャンバーで宇宙レベルの超高真空を引くまで、かなりの時間を要していたのを記憶している。(当時からもう数十年なりますが・・・)

かなり高価な品物でした、装置も数億円の装置でしたけど、最先端を支えるには技術者の涙ぐましい努力があって成り立つものです。

現実的には、かなりの排気能力の真空ポンプが必要です。
高真空でないなら別だが・・・

発電所のタービンのような、とてつもなくデカイ真空ポンプを創造してしまう。
もしくは大量のポンプが必要ですね。

設備と安全検証には、かなりの実験と金がかかることは間違いない。

正直言って、まだロケットでさえも、失敗してるお国の技術で、現実化するころには、もう次の技術が生まれているように思うのだが・・・

韓国の小さな国で使うよりは、大陸規模での開発ならメリットはあるであろうけど、こんな小さな国で利用するには、その投資効果は、果たしてあるのだろうか疑問なところである。

中国の技術が進化したことに対する、背伸びした発表なのだろう。

もう30~40年も前に技術提唱された原理だが、未だに世界でやらないのは、それなりの問題を抱えているからなのだ。

その前にこの国の経済なんとかしないとこの技術も現実とならないのではないでしょうか・・・