第五百五十九話 能勢ツーリング――その2
前回の続き――
前川橋からいよいよ一庫(ひとくら)ダムに登る。
この直後、S字九十九折りが出現!
速攻でピストのD先生の足が止まる。
「アカン。これピストじゃ無理」
D先生が止まるというのは余程の勾配。
なにしろS字九十九折り一発で75mほど登る急勾配だけに、瞬間最大10%を軽く越えている。
最初の急カーブだけ歩いて、後は登れそうな勾配だったので根性で登り切る。
――と、前方に上半身ハダカのおっちゃんがマラソンしていた。
このクソ暑い中、急勾配でマラソンというのは相当なツワモノだ。
お互いに挨拶を交わしながら、急勾配を登っていった。
登り切ったトコロの交差点を直進。
トンネルを越えると――
一庫(ひとくら)ダムの絶景。
この辺はトレーニングコースとしても結構いいトコロらしいので一度走ってみたかったのだ。
評判通り凄まじい湖だな。
ダム湖沿いを軽く流しながら風景を楽しむ。
しばらく逝くと橋が見えてきた。
コイツを渡れば対岸の湖岸沿いを走れる。
うお~、一庫ダムスゲ~。
釣り客も多いので渓流釣りはかなり盛んなようだ。
この近くにふたつほどキャンプ場がある。
実はこの日のツーリングは、隠岐キャンプのリベンジを想定して偵察も兼ねている。^^
最初は能勢のキャンプ場がいいかと考えてたけど、この辺の方が景色はよさげだな。
まあ、キャンプ装備を揃える方が先なんで、まだまだ先になりそうだけど(笑)
ただし、私の場合モチロン自走で――
という条件をつけたいので、あまり無茶なトコロはいけない。
ロードバイクで逝くだけなら大概のトコロはいけるだろうが、荷物を抱えて逝くとなるとさすがに激坂ヒルクラは厳しいので、この辺がベストかもしれないな~。
ふたたびR173に戻る。
ここからは能勢まで緩い勾配。
能勢町に入ったところでコンビニを発見したので、休憩を入れることにした。
ちょっと長めの休憩。
さすがに気温がヤバイことになってきた。
(この日、大阪の最高気温36.2℃)
一庫ダムにさえ登ってしまえば、あとは能勢まで楽勝だった。
それほど大した坂はない。
ゆるゆると微妙なアップダウンを繰り返すだけだ。
休憩を終えて再スタート。
早く目的地に着かないと、ますますジリ貧な温度になってくるからな~。
道程は思った以上に緩い勾配。
「なんだ、能勢も思ったほどキツイトコじゃないな~」
……と、この時、私はナメきっていた。
大阪最後の秘境とか、大阪のチベットとか、
何だかアレな通称がついている真の恐ろしさを知るのは、このあと。
今回のツーリングでひとつ悟ったこと――
真夏の真昼に能勢にゃ逝くな(笑)
(悪いこと言わん、やめとけ)
次回へ続く――








