「碁敵が泣いて口惜しがる本」は非常に読みづらい。
話しがあっちこっちへ飛ぶし、逆説的な展開もあり
一体何を言っているのか分かりにくい。

囲碁上達法だけ抜粋してみる。

1.初段クラスを目標
1-1.知識の詰め込み

2.四・五段クラスを目標
熱意、暇、金を用意して
定石本を本気で読んで、プロに習う

3.米長氏が採った方法
3-1.厚みの碁を打つ
3-2.囲碁大事典を研究する
3-3.好きな棋士の棋譜をたくさん並べて、その定石と布石感覚を学ぶ

4.(将棋の)プロになれる確実な方法
4-1.長手数の詰将棋を解く(2時間かける)
4-2.新聞の将棋欄をみて次の一手をひたすら考える


河口俊彦氏の上達法
100手過ぎのヨセの手順を何度も作ってみる

個人的な感想を言わせてもらうと
米長氏はかなり序盤に偏った志向であると思う。
河口氏の方法が効果的と紹介しつつも「自分は嫌いだからやらない」と書いているし
(結構長々と言い訳をしている)、
詰将棋をやれば「確実に」プロになれると言っている割には
詰碁については全く触れられていない。
囲碁は楽しみでやっているのだからしょうがないでしょうけどね。

また実戦と勉強のバランスを重視している。
学んで実戦で応用して、失敗を次に生かすというプロセスを強調している。
なので「厚みの碁を打て」「切れるところは切れ」といっているが
それは、学ぶために打てと言っているのであって、それがすべて正しいと言っているわけではない。

このことが読者に伝わっていない恐れはある。
実際に某1級氏は理解していないかった。