加藤正夫は時折厚みの活かして、
相手の地中から眼を奪ってしまう手を打ちます。
地中に手有りといいますが、地をかするだけでなく攻めにつなげようというのだから欲が深い。
ときどきこのブログでも地中に手有りの例を紹介していますが
大体が加藤正夫の対局が元ネタになっています。
割とすぐに実戦応用できるので少しずつまとめていきます。
第六期 天元戦
黒 : 山部俊郎挑戦者
白 : 加藤正夫天元
から
↓ 白は全局的に手厚い。
1と右下に手を付けていきました。
まあしかし、このような手はよっぽどのことがない限り一方的に損ということは無いので気が楽ですね。

↓さて、13とコウつきのワタリを黒が拒否したらどうなるのでしょうか。
(8は4-13 ツナギ)

↓取りに行くのならば黒は2ですが、周りの白が強いため黒はもちません。

まあ考えてみると、白はほとんどつながっていて弱い石がなく、
黒は6か所に分散しているので、何かあるのは当たり前ですよね。