293.おばあさんの苦笑い/幸せかどうかは自分で感じるもの(2014.02.16. 231日目) | 言葉の力

293.おばあさんの苦笑い/幸せかどうかは自分で感じるもの(2014.02.16. 231日目)

293.おばあさんの苦笑い/幸せかどうかは自分で感じるもの(2014.02.16. 231日目)


今日の午前中は、月島のある高齢者施設(色々学ぶべき所が多くあると思っている施設)のボランティア(3回目)に行ってきました。


今日も色々と思う所のある一日でした。

今日は前回の2回とは別のユニットで3人のおばあさんお話をしながら楽しい時間を過ごさせて頂きました。


今回よかったのは、施設長のKさんの受付での対応がとてもよかった事。

ある介護士さんが、利用者さん一人ひとりにとても優しく声かけをしていた所。その介護士さんに対してある利用者さんは、「ここには怖い人が多いけれど、あの子にはきっといい事があるわよ」と言っていました。


(フロアに響く食事を小気味いい音と、フロアに漂う食欲をさそう料理の匂いはいつもながらによかったです。)


とても残念だったのは、僕と色々昔話(昔は大変だったのよという話し)をして盛り上がっていた利用者さんの一人が、ふと口に出した「私は何をする為にここにきたのかしら?」というつぶやきに対して、「○○さんは、ここにいられる事だけで幸せなんですよ。」と冗談ではなく真剣な口調で言っていた介護士さんがいた事です。その言葉を聞いた利用者さんは「そう言うのだったら、そういう事にしておきましょうか」と答えた後、苦笑いをしていました。


僕は「これからここでもっと楽しめばいいし、自分がやりたいと思う事は伝えればいいと思います」と是非そうして欲しいという気持ちで、その利用者さんに伝えました。


昨日まで、僕は施設をよくする為には、利用者さんとお話をする職員やボランティアさんがもっと沢山必要だと思っていましたが、今は少し考えが変わっています。


一番大切なのは、利用者さん自身に、自分がやりたいと思っている事を口に出して言ってもらう事、そしてそれを実際にしてもらう事、施設内での生活のすべてを施設の人が決めていくのでは無く、利用者さん自身にその日その日をどのように過ごすか考えてもらう事。(出来れば利用者さん達にも施設の運営的なものに関わってもらう事)だと思います。


もちろん、その利用者さんが幸せかどうかは、周りの人が決めるのではなく、利用者さん自身が決めるものなのだと思います。