244.もう一つの「一日一生」 (2013.12.29. 182日目) | 言葉の力

244.もう一つの「一日一生」 (2013.12.29. 182日目)

244.もう一つの「一日一生」 (2013.12.29. 182日目)

8月から毎週土曜日(10時~12時)ボランティアに行っている老人介護施設あります。その施設には程度の差は色々ありますが、認知症を抱えている方も多数いらっしゃっています。中には毎週顔を合わせていても訪問する度に「今日はじめていらっしゃったの?」と挨拶をしてくれる方がいます。その度、僕は「時々しかこないので、もしかしたらお会いしていなかったかも知れませんね」という言葉からお話をはじめています。

でも、昨日はじめて、その方とは「はじめていらっしゃったの?」という質問ではなく「今日はいい服を着ていますね。」という言葉から会話が始まりました。

「一日一生」という考え方があります。これは、生きるのは「きょう一日」と考えれば、限られた時間を大切にできる。やるべきことに全力を尽くそうと努力できる。やることの一つ一つを大切に(たとえば、食事も)味わうことができるという考え方です。

介護の仕事をする際には、目の前にいる利用者さんにとって、今日の一日がその人にとっての一生と思って、その一生をよい一生だったと思って過ごして頂けるように、接していきたいと思います。