こんばんは、soto arawaです。
いつもありがとうございます。
さて、『断酒』第三弾です。
前回も言ったように、今回は私のお酒の美しき思い出。お酒を飲んでいて良かったと思うこと。
お酒がもたらすメリット。さらに言えば、お酒を飲まないデメリットを書いてみたいと思います。
なぜ、断酒記事なのに、そのようなことを書くのか?
それは、どれだけお酒の悪い部分を書き続けても、それだけでは十分ではないと思うからです。
断酒を始める時は、お酒のデメリットだけで始められます。
でも、続ける時にはそれだけでは足りないように思います。
お酒の良かった部分を思い出すからです。
あるいは、お酒があったほうがいい場面に遭遇するからです。
私は最初の断酒の時、接待が原因で飲酒を再開しました。
営業マンだった私は、頻繁にお酒の場をご一緒するクライアントの勧めを断ることができませんでした。
その後も経営者の会に出るようになって、やはりお酒の力は強いと思いました。
お酒を飲むことで同志であるという仲間意識が生まれました。
お酒を止めること。それは、お酒を飲むメリットとデメリットを天秤にかけてそれでも飲まない選択をし続けることです。
そのためには、導入する時点で、はっきりとデメリットとメリットを考えて決断することが必要であると私位は思っています。
断酒は一時期の物ではありません。それは一生のお酒との決別です。
それを考えるときには、ぜひお酒を飲みながらやってください。お酒を飲みながら決めてください。
そして、決めた翌日の夜に、お酒を飲まないで最後の決断してください。
あなたにその決断ができないのであれば、もう一度お酒を飲みながら考えてください。
生涯続く断酒の成功率は残念ながらとても低いです。
そして、失敗するたびに自己肯定感が下がります。
下手な断酒や禁酒ならしないほうがいいと私は思っています。
『揺れる気持ちのまま始めないこと』
『お酒のいい部分を直視したまま止めること』
誰もこのことを言いませんが、断酒を生涯続けるために、私はこのことがとても重要だと思っています。
さて、それではこれまでのお酒があって良かったことを思い出します。
その思い出を書き綴ります。
皆さんも一緒に思い出してください。
初めてビールを飲んだ時。
仲の良かった、年上のいとことカラオケに行っていました。
いとこに進められたビール。
それは全然おいしくなかったけど、これが大人の味なんだと思いました。
父をはじめ、いつも大人たちが、楽しそうに美味しそうに飲んでいたお酒はこんなに変な味なんだと思いました。
それでも、まるで大人の仲間入りをしたみたいで、うれしかった。
仲の良かった友達といつも何をやるわけでもなく集まっていました。
ハードロックを聞いたり、女の話をしたり、こんなバイクに乗りたいって話をしたり。
小学生のころから一緒な友達がみんな大人ぶろうとして、自分も負けずに大人ぶろうとして。
ある日、その集まりに家にあったビールを持ってきました。
そしてみんなの前でごくごくと飲んでみました。
そんな私を見て、みんなもビールに手を伸ばしました。
それぞれが感想を言いながら、それでも悪いことを一緒しているような、変な仲間意識がくすぐったかった。
ある時、映画や小説の影響を受け、海外に2か月ほど行くことを決めました。
ラテン系の国に行きたく、いろいろ悩んだ結果、イタリアに行くことにしました。
その準備として、ワインを飲み始めました。
白ワインは飲みやすかったけど、赤ワインはまだ口に合いませんでした。
いろいろ試していくと、コンビニに売っている日本産のワインはあまり好きではなく、専門店に売っているフランスやイタリアやチリのワインは美味しいのだと気が付きました(その当時の話です。。。)
何回か飲むうちにワインにもなれてきて、友人を誘ってカプリチョーザに行き、一緒にワインを注文しました。
友人はまずいと言いながら飲みました。
そして帰り道、二人で豪快に吐きました。
初めて降り立った異国の地。
イタリアはとても美しく、フィレンツェで飲んだキャンティの味は今でも忘れられません。
仕事が始まると、毎日のように同僚と酒を飲みながら、いろんな話をしました。
愚痴を言ったり、この会社を大きくするにはどうすればいいかと考えたり、企画案を話しあったり。
焼き肉、居酒屋、焼き鳥、家飲み、カラオケ。
時にはクラブで踊りながら飲みました。
やがて後輩が入ってくると、連れだって一緒に飲みに行きました。
「仕事とは」を語りました、慕ってくれる後輩は本当にかわいくて、仕事中も全力で仕事を教えサポートしました。
休みの日も職場の仲間と、遊びに行きました。
花見酒をし、バーベキューをし、忘年会では朝まで飲んで。
本当に楽しく仕事仲間との時間を過ごしました。
そして、女の子と一緒に飲んだこと。
デートに誘って、おしゃれなお店に行って。
仲良くなると、もっと気楽な店に行って。
一緒に旅行に行って、お刺身と日本酒を楽しんで。
女の子と別れた日には一人でウイスキーを飲みながら涙を流して。
その翌日には、友人たちと「女なんて!」と言いながら日本酒を2升開けて。
そ酔った勢いで、電話したら、女の子が泣き出して、、結局またくっついて、それからまた別れて。
そんな日々の中には、いつもお酒がありました。
そんな青春時代の私の隣には、いつもお酒がありました。
転勤が決まり、初めて所長として、チームを作った時。
毎日の激務でへとへとになって。
仕事終わりにスーパーの半額お惣菜を買って帰って、冷蔵庫を開ける。
キンキンに冷えたビールを、冷凍庫に入れていた凍ったビアジョッキに注いで、飲み干す。
「かぁーー」って言いながら飲むその一杯が最高においしかったこと。
クライアントや、テナント業者で集まった飲み会で、飲み比べで勝負したこと。
飲める奴が、なぜかかっこいいという雰囲気の中、負けずと飲みまくったこと。
テキーラでぶっ倒れたこと。
出張先で、クライアントと飲み終わった後、なんだかそのまま宿に行くのが嫌で、女の子をナンパしたこと。
ナンパした女の子にホストクラブに連れていかれ、朝まで騒いだこと。
接待で盛り上げるため、お調子者のキャラクターになる時に、お酒がとても便利だったこと。
経営に参加するようになってからは、他の会社の社長たちと、それぞれの重荷を下ろすひと時の安らぎの時間として、一緒に飲みながら、その関係をより強固なものにしていったこと。
その全てが私の財産です。
とても美しい思い出です。
さて、お酒を止めるデメリット。
それは未来に向け、その可能性を全て捨てることです。
さて、あなたはそれでもお酒を止めれますか?
止めたいですか?
私はそれでもお酒を止めました。
どう言えばいいのかわからないけど。
まるで大切な元カノのように、綺麗な思い出を美しいまま大切にしたいといった気持ちです。
あなたは今、お酒と決別しようと思っている。
何故なら、それがあなたに害をもたらしているから。
でも、だからと言って、お酒の全てを否定する必要はないと思います。
あなたの歩いてきた人生。
辛いこともあった、惨めになることもあった。
それでも美しき愛しき、お酒とともに歩いた人生です。
でも、あなたは今、そしてこの先、お酒と共にいるべきではないと思っています。
それを望んでいます。
だからこそ、大切な思い出を美しいままで残すために、上手にお酒と別れて欲しいです。
私も一緒に考えます。
どうすれば、あなたがお酒と永遠の決別ができるか?
大切な人と永遠の別れをしたことを思い出してください。
思い出は美しい。
もう一度言います。
失敗するなら断酒はしないほうがいい。
何故ならスリップした時に自己嫌悪してしまうから。
それなら、楽しく飲み続けた方がいい。
人によっては、スリップしても落ち込まない気持ちがあればいいと言っていました。
それもいいと思います。そう思えるのなら何度でもチャレンジできるのかもしれません。
お酒を飲むその後がもう楽しくないのなら、苦しいのなら、あなたの中ではもう答えは出ているはずです。
美しかった思い出まで壊す必要はありません。
お酒に別れを告げましょう。
さて、今回も長くなりました。
次回は、お酒の思い出を抱えたままお酒を止める。
その方法について書ければいいなと思います。
(次回予定 5月17日20:00)