行基杉で雨を凌ぎ

人と傘で花が咲く二月堂

寒い

1時間前に到着して
ソワソワしながら場所取り
ライブの前みたいな高揚感
一人目のおたいまつが見えると大歓声


夜の闇の中で火の玉がくるくる 火の粉散らす

思わず拍手

灰はもらって帰れと運転手さんがおっしゃてたので
少しだけ紙に包んで頂きました

新しい部屋の玄関に供えます

灯篭の下がったお堂の中
修行の音が響きます


帰り道
静かな夜の中
ひっそりと鹿たち
数とその大きさに呆然となりました

良いものを見たなぁ
歩くのが気持ちいい
傘なしでは歩けないほど
雨が降ってきたので
タクシーで帰ることに


今日から始まるお松明について
薬師寺のこと
奈良には高速道路がない
弥馬台国はどこ?
などなど

運転手さんは
面白可笑しく教えて下さいました


部屋に戻り休憩
ちょっと電話して
明るい気持ちに

掘り返してはまた埋める
わたしはなにをどうしたいんだか・・・
過去について囚われすぎでは?
後悔ばかりじゃ居たたまれない
楽しいことだって起きてたはず???
うーん どうだった?
とにかく 覆水盆に返らず なのだ


やめやめ
ティーラウンジでココアでも飲んで来よっと


薬師寺の門をくぐる手前
ポツリ ポツリと雨

くぐると
中学生の頃の記憶が押し寄せてくる
修学旅行で並んでいた位置や
シートでぐるぐる巻きだった門
大好きだったひろちゃんの新しい真っ白な靴とか
あゆみの高いかわいい声


忘れることも覚えていることも容易ではないのですね

星を頼りにシルクロードを歩く
もう戻れない
遠い旅路
あとどのくらいで辿り着けるのかしら


雨粒の中で深く息を吐く
思い出す言葉が鋭く鳩尾を刺していく
言葉じゃないな
あの頃のわたしの未熟さが今のわたしを苦しめる