遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
尚美は昨年秋に癌の診断を受け、年明け手術し今は入院しています。
癌を知ると、いよいよ自分を無駄に消費しないぞと前を向く気持ちになります。
生きてることの価値がいつも沁みます。
人生には明らかにゴールがあると知ることは、癌の恩恵だとおもいます。
昨年末の個展は、多くの方に励ましと支えをいただき、本当に実り多いものとなりました。
あんなに幸せ泣きした年末はありません。
ありがとうございました。
頭の中は既に次の事を考えていますが、昨年の全てを感謝して、今年も後悔なく生きようと思っています。
これからもよろしくお願いします!
新年の御挨拶下さった皆様にはお返事出来てなくて、本当にごめんなさい。
退院次第、お返事したく思っています!
病室にて描き初め。
人生で初めて母子を描いて、自分で静かに驚いた。
尚美はどんどん変化するんだな。
drawing at the beginning of 2016
(image for cardboard figures)
January 9,2015
CT撮影に造影剤を使うから昼飯抜きのはずが、ちゃっかりお昼食べちゃって、あまりこんな間抜けな人居ないのか、ナースに笑われる。
ドクターに撮影を1時間半遅らせられてしまう。
お天気が良くて、空に雲一つなくて、気持ち快晴過ぎたせいだ。
こんな日は、ごはんが美味いのだ。
何を食べましたか?と訊かれて、菓子パンと答えておく。
酒がジュワジュワにしみたサバランて言ったらいけない気がする。
造影剤を入れてくれるナースに、「アパレル関係のお仕事ですか?」と言われる。
間違いなく、このパツン前髪斜め切り&片方だけ主張する野太い眉のせいだ。。
ダンボール彫刻家です。
と言うつもりが、
物作りしてます。
とマイルド表現になって、我ながら悔しい。
造影剤を注入する時ナースが、腕に刺した針まわりの皮膚を指で抑えてくれて、体温の温もりが放射線室とは似つかわしくなく沁みる。
人の体温の癒しに酔う。
ナースに惚れそうになる。
造影剤は、カラダに進入するのがリアルに分かるので面白い。
ちょっと、全身麻酔かけられる瞬間に似てる。
いつもの境内駐車場で、三男のためにドングリを拾ってから車に乗る。
三男から喜ばれるのを想像してちょっとウキウキしたりして。
三男は朝からクリスマスをカウントダウンしてる。
ゴメンよ三男、、君のリクエストはサンタから届かないのだ。。。涙
車なんか、無理だよ~
個展のお知らせなんだけど、まずはコレも。
愛媛の松山にあたたかいご縁いただき、個展をすることになりました。
声を掛けて下さったギャラリーに、心から感謝しています。
応援していただく声に、本当に勇気や元気を貰って過ごしています。
今の尚美の精一杯を皆さんに見ていただきたいです。
どうぞよろしくお願いします。
三又尚美作品展
楔 ~The past can touch me not.~
2015.12.22(火)~12.27(日)
12:00~19:00
Art space アテナルミエール
〒791-0245
愛媛県松山市南梅本870-22
℡.089-904-6441
朝はトースト、実験料理好きな次男がオリジナルラスクを作り、皆に喜ばれたらどんどん作り、、、
要するに、人は自分が好きな事で人に喜ばれることが幸せなんだよなって思う。
昨夜のリビングから聞こえた三男の号泣は、将棋を兄ちゃんとさして、兄ちゃんの容赦ない攻めに、高速で撃沈したのが悔しかったらしい。
、、、という三男の将棋デビューに、しみじみ我が子の成長を思う母尚美。
「パパと将棋したら少し長く続いたんだよ」
って、手加減に気付かない三男の得意げな口調が、コレはコレで幼さ全開なんやけど。癒癒
午後からまた制作。
可愛いモノひとつ完成。
見つけた次男と三男が、同じモノ作って欲しがるが、そんな余裕サラサラ無いので一緒にダンボール制作する。
一緒に作ると全く落ち着かない(笑)
けど、
一緒に作れるってなんやら幸せ。。。幸
制作すると、水張りテープのノリで指先が荒れて、アイホンの指紋認証が効かない。
しばらくは面倒いな。
夜は次男が一人で作ったビーフシチュー。
幸せ過ぎる。。。
ありがとういっぱいの日曜日。
寝しなに再び兄弟の将棋は続く。。。
兄弟が集う光景は癒される。
朝から長男が、台所に立ってた。
ホットケーキを焼いてるから、後ろから抱きしめて、可愛いやつ。。。とひっつき虫尚美。
長男の背中はふわふわして優しいのだ。
昼間久しぶりに、制作に時間を使わせてもらう。
個展の準備にようやく動く。
自分の今を生きてることが、どんだけ深い価値があるか、今年は尚美の全存在で知った一年やったな。
あ、まだこれからだぞ。
尚美は、今年一年、激しく変化した。
変化は間違いなく幸せの方へ真っ直ぐ向いていて、でも、内蔵や生皮を剥ぐように、痛みを伴っていて。
自分にしか見えない痛みは自分で向き合うしかない。
周りの愛に支えられて。
痛みは辛い。
けど、悲しくないんだ。
だって、幸せやからね。
夜中に、新しいバージョンに着手。
尚美の今年の変化の一つ、可愛いモノ作りをしたい衝動(二週間前にイキナリ湧いた 笑)にカタチを。
世の中で目に映る子ども達の姿が愛しくて仕方ない。
命が湧きたての姿に、涙が出るようになった。
階下リビングで三男の号泣が聞こえてくる。
男組4人でミニヨンを鑑賞してたはずだけど、感動したのか?
自営業なオトコ達の溜まり場に出掛ける。
昼間から、世の情報交換をまったりと楽しむ。
コーヒーを安く飲める、自転車屋さん。永久歯みたいに、失ったら戻らないものっていうのがある。
でも、尚美には心がある。
失った空間を埋め合わす以上に、失った事実を豊かに生かす心がある。
そして
それを、表現するチカラがある。
物凄く当たり前な事なんだけど、尚美は人がいて救われて生きてきたよ。
どんなときも、尚美が受け取ってきた優しさを記憶から取り出して、心温めたなおせる。
尚美にも価値があると思い出す。
幸せ者。
前髪をパツン斜め切りのショートボブ3日目、初日は号泣した三男も、さすがに反応しなくなった。
人は慣れるのだ。
そして、パツン切りが、尚美に馴染むのだ。
病院にてレントゲンに次ぎ心電図、肺活量。
アウン=サン=スーチーみたいな華奢なナースが、尚美の肺活量に驚く姿が可愛くて、癒される。
水泳か吹奏楽やってましたか?
と聞かれる。
肺活量平均値の120%で、肺年齢が11歳も若いんだそうだ。
日常に何も活かされてない。
病院の隣にあった繁華街の廃墟。
子どものラクガキ。
人の跡。