日本経済と義務教育

日本経済と義務教育

主に経済を中心に記事を書いております。

Amebaでブログを始めよう!
 これまでの記事で資本主義やデフレについて多々記事を掲載してきました。そして前回の記事「日本はデフレ脱却したことがある」で、アベノミクス一本目の矢「大胆な金融政策」で日本銀行が関わることをお話しました。では、日本銀行とは何かを説明したいと思います。

「そもそも銀行とは」

 そもそも銀行の仕事とは何でしょうか。銀行の仕事は主に二つで、一つは皆さんご存じの通りお金の貯金と引き出しです。しかしそれは別の見方をすると銀行が国民に借金をしているということです(お金を借りている)。なぜならば、銀行の二つ目の仕事が、この国民から貯金されたお金を使い企業に投資することだからです。

「資本主義と投資とは」でも説明しましたが、資本主義は通常他者から投資された資本により企業を運営します。そしてその投資のほとんどは銀行によって行われます。

 せっかく銀行にお金が溜まっているのだから、そのお金を必要としている人に渡そう。将来的に返してもらえる見込みがある人にだけ貸せば、利子も含めてプラスになるだろうということです。銀行は個人からお金を預かるだけではとても仕事にならないということです。

 しかし全部使ってしまっては、いざ個人がお金を引き出そうとしたときの分が無くなってしまうので準備金として最低限の金額は残しておくよう法で定められています。これを準備金と言います。そしてこの使っていい金額というのがなんと合計の99.99%。

 通常これで何の問題もないのですが、時には準備金が足りなくなってしまう場合もあります。そんな時他の銀行から借りるという手もありますが、日本銀行、別名「中央銀行」から借りるのが一つの手段です(ちなみに中央銀行以外の銀行を「市中銀行」と呼びます)。

「日本銀行で物価のバランスを取る」

 では日本銀行の仕事は市中銀行にお金を貸すのが仕事なのかと言えば、厳密にはそうではありません。日本銀行は日本という国そのものが所有しており(株の55%を国が所有)、国内の物価のバランスを保つのが主な仕事となっております。

 具体的に何をするのかと言えば、お金を発行することです。ではそれでどうやって物価のバランスを保つのでしょうか。

 例えばデフレで苦しんでいる国があったとします。お金の価値が過剰に上がってしまい、物価が逆に下がりすぎている状態ですね。そんな時、日本銀行がお金をたくさん発行すれば、世の中のお金が増えるわけですから、必然的にお金の価値は下がります。一人が持つお金の量が増えるので、たくさん物が買えるようになります。そして物価がインフレと呼ばれるまで上がれば、デフレ脱却というわけですね。

 アベノミクス、「大胆な金融政策」はこれを国債を日銀に買ってもらうという手法で行うよう名言していますが、現状では日銀が国債を買うことは違法となっています。なので今回のデフレを異例の事態として法改正を行おうとしています。

 要約すると、デフレ脱却の一つの手段は日銀に貨幣を発行してもらうということです。

 ここまでお読みいただきありがとうございました。