僕は年間2000台以上の車をネットで買い取る会社の経営者だ。

こういう業界を目指す人、こういう業界に従事する人は一般的に車が好きで興味があって。

 

と一般的には理解されると思うんだけど

僕の場合はそうじゃない。

 

もちろん、これまで何台かの愛車に乗ってきた。

でも、それはいかにも社長が好みそうなレクサス、ベンツ、フェラーリ、ピカピカの外車――そういうのとはちょっと違う。

 

 

例えば、15年落ちのボルボ240ワゴン。そんな車ばかりだった。

(これは当時、友人から10万で譲ってもらった)

 

 

そしていま車を所有していない。

住んでるのが東京だから車いらないよね、という感じ。

 

電車のほうが早いし本読めるし、維持費はかかるし、

駐車場代高いし、いまはさらにガソリンも高い。

 

たぶん、本当の「車好き」って、そんなこと言わない。

それも織り込みんだ上で車に載ったり、いじったり、愛でるのが好きだったりするわけだ。

 

だから、そういう括りでいうと僕は「車好き」ではない。

 

 

でも、僕は、うちの会社の仕事が好きなんだ。

古すぎて、中古車さんには到底もう並ばない車。

 

事故をして、修理費用してから売ったらむしろ損するからどうしていいかわからない車。

 

だれも見向きもしない車の

ストーリーの続きを描く仕事。

 

 

生きているパーツは、また別の車に移植できるし

鉄、アルミ、銅など素材にバラして、溶かしてまた違う製品に生まれ変わる。

 

多少壊れていても、事故車でも

海外でニーズがあれば、コンテナで海を渡ってもらう。

 

売るのは全世界だが

アフリカとか東南アジアとか、壊れた部分をガンガンに直して

多少雑な仕上がりでも走らせてしまう。

 

そういう「つながり」を作る仕事だから、

僕は好きだ。

 

 

最近は、テレビCMとかも他社さんがやってるので

我々みたいな業界があるってことにお客様の認知は上がってきている。

 

でも案外知らない人が多い。

下取りと称してディーラーに二束三文で買い叩かれたり。

怪しげな業者に騙されたり、

謎の外人が駐車場の車のワイパーのところに、勝手に買取のチラシ挟んでいったり。

お客様が本来得られるはずの利益を、知らず知らずのうちに失ってしまっていることもある。

 

さらには

自動車税、重量税、自賠責など、

デポジットとしてお客様がすでに支払っている料金は

本来、車を廃車にしたらお客様のもとに戻るんだけど、

 

それを自分たちの懐にいれる業者がいまだに存在したり。

 

 

廃車ドットコムの経営に携わって早5年。

見えるようになったこともたくさんあるし、逆に見えなくなってきたこともある。

 

だから、やはり人と車に誠実でありたいと思って

これからこのブログを書いていこうと思う。

 

 

真の「車好き」ではないけれど

車を愛している人の気持はわかる。

 

足として使っている人も

何年も載っていたら愛着は湧く。

 

そんな車を買い取らせていただく。

いままで一緒に人生を歩んだ相棒を

理由があって手放すときの気持ち。

 

お客様から、車の馴れ初めの話を伺うことも時々あるし、

うちに譲り渡していただいた後に、メールで思いをいただくこともある。

 

うちは

その気持に寄り添える会社でありたい。

 

 

という感じでブログ書いていきます。