どれくらい経ったか

やっと廊下側の扉が開いて旦那が入ってきた。


「えっ、どうしたの?」

被っていた布団を捲ってくる。


「…何でもない」


「ほんと?病棟に来た時から頭痛してたの??」

第一声で怒られる覚悟をしていたから

いつも通りの感じで来るのは予想外だった。


「ううん。急に痛くなった。

あの、入院だって言われたんだけど、お母さん居ないしソウマいるしそんなの無理じゃん?

もう大丈夫だから帰りたい。

もう痛くないし、ピンピンしてる」

「痛くないって言ってもあの数値じゃ今日明日には帰らせて貰えないよ


「じゃあ!ソウマどうするの?

とりあえずユリさんに電話しなきゃ・・・」

「ユリさんには連絡したから。

心配だし今日、明日は俺も病室に泊まるから

少しゆっくりしようよ」


「え?泊まるって・・・?ソウマも?」

「ソウマは無理だよ。赤ん坊は病室に入れないもん」

「じゃあソウマは誰がみるの!」



うちの親がみるよ」

「えー!?ポーン

「若干不安ではあるけど・・・。

ま、一応2人育てたんだし少しは役に立つだろ」


今までの旦那なら絶対に考えられなかった行動に

ビックリして腰を抜かしそうになる