"BIG ISSUE”の広告にかわいい猫の写真が写っていました。
BIG ISSUEを売っているジェームスがある日怪我をして路上に捨てられている猫を拾い、お金が無くても手当てをしてくれる動物病院に連れて行き、手当てをして貰い、看病します。良くなれば飼い猫では無いからどこかに行くかと思っていたのですが、ジェームスについて彼の所にとどまります。

それから、彼とボブと名付けたキジ猫との生活が始まります。
ストリートミュージシャンであった彼の生活は、一人と一匹の生活費を稼がねばならない生活へ。
が麻薬常習者であった彼の生活は警察に収監されたりして生やさしくはありません。ボブが一緒に居るだけで、投げ入れられるお金が少し増えても。

収監されたことを契機に"BIG ISSUE”を売る仕事に変えますが、その仕事も理由の無い妨害やいじめに遭いますが、どんなときにもボブが居ることで、人々が憶えてくれ、彼から雑誌を買ってくれますが、それでも同じ仲間からちょっとしたことでチクられたりします。

彼は麻薬中毒から抜け出る決心をします。ボブがいまや彼の友達で有り、保護者として。
麻薬中毒から抜け出ることが非常に苦痛を伴うことを書いています。彼はボブのことを思いながら懸命に耐え、立ち直ります。

ボブとの生活を通して本が産まれ、ベストセラーになりました。その翻訳が日本でも発売されています。

英語で読んでも、読みやすい本だと思います。

you tubeによれば、彼は今もボブと一緒にストリートミュージシャンであると言うことです。

愛情をかけることがこんなに大きな仕事をすると言うことに、ひとりぼっちのジェームスを立ち直らせることができたと言うことに感銘を受けました。

"BIG ISSUE”はイギリス発祥のホームレスの人々を自立させることを目的にした雑誌です。



ボブという名のストリート・キャット/ジェームス・ボーエン

¥1,680
Amazon.co.jp


A Street Cat Named Bob/James Bowen

¥865
Amazon.co.jp