朝、生け花の水を替えました。
なんと!凜として、しかも清楚に!自分で活けたともいえない只花瓶に挿しただけの、そんなぞんざいな生け花ですが、正月らしく見えました。
寒さに負けず若々しさを見せてくれることに嬉しくなりました。
日本のしつらいは余計なものを足さないで、そのものの最高の美しさに焦点を当てるのだと言うことに改めて気づきました。
雑誌「courrier」で興味深い、というか、私に大いに参考になる内容の記事を見つけました。
「アズイフ(as if)の法則」と言うのがあるそうです。あるタイプの人間のふりをすることで、実際にそのタイプの人間になることができる。と言う説です。いくつかの実験報告が書かれていましたが、私が大いに参考にしたい記事は。
1)シンガポール国立大学ビジネススクール、アイリス・フンの実験。被験者にカフェに訪れてもらい、甘いスナックを買いたい欲求を抑えるように伝えた。その上で、何人かにはこぶしを握りしめたり、上腕に力こぶを作ったりさせ、あたかもやる気があるように振る舞ってもらった。すると、驚くべきことに、体の一部を緊張させただけで、甘いスナックでは無く、健康的な食べ物を購入する確率が大幅に高まったのだ。
2)若返った気持ちにもなることができる。1979年、ハーバード大学のエレン・ランガーは、70代の男性達を集め、ボストン郊外の施設で「想い出の一週間」と呼ばれる調査を行った。調査開始前に、参加者の体力や姿勢、視力、記憶力を検査し、それから彼らに20歳若くなったふりをするように依頼した。
まず、施設に到着すると、彼らは介助無しでバスから降り、自らスーツケースを施設内に運んだ。また、施設内には彼らの自宅にあるような補助施設は一切無かった。参加者は荷物をほどくと、白黒テレビや古めかしいラジオなど、50年代のものが置かれた大部屋に集められ、期間中、過去の話を全て現在形で話し、1959年以降の話を一切してはならないと告げられた。数日後、この「若いふりをする」行動の劇的な効果が現れた。
参加者達の歩くスピードが速くなり、自信をつけた。週の途中で、杖をつかずに歩けるようになる人も出てきた。実験の期間中、心理的および生理的な様々な測定が行われたが、手先の器用さ、移動速度、記憶力、血圧、視力、聴力で改善が認められた。若者のように振る舞うことで、心身の老いを振り払うことができたのだ。
頑張って、甘いものを避けましょう。
老いに自ら向かっていくことをやめます。
今年の私の目標にしました。
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