ウゴ・チャペス大統領（ベネズエラ）の死去のニュースで

　友人は昨年までメキシコにメキシコ人のご主人と3人の子供たちと住んでいました。彼女がメキシコに住み始めたときよりも治安が極端に悪く、誘拐や殺人が普通にある国から、日本に帰ってきました。

　友人Ｙさんが、チャペス大統領の死去のニュースを知り、本当に残念だとメールをくれました。メキシコとベネズエラはスペイン語圏ですが、その距離はたいへん離れています。違う国の大統領が亡くなった時に「残念です」という感想に、チャベス大統領が南アメリカの人々にとっていかに慕われていたかと想像ができます。

　今まで、南アメリカ、あるいはチャペス大統領に就いては知りませんでしたが、一人の友人を通し、関心を持つことができると、見方がずいぶん違ってきます。一方的なニュースソースだけで判断することの危険さ。例えば、ＵＳＡと国境を接しているというだけで、治安が悪くなるなどというのは信じられないことでしたが、富がアメリカに吸い上げられてしまった結果であることが見えてきたり、都合よくコントロールされているかが見えてきたり。

　それは、大航海時代にスペインやポルトガルが南アメリカでネイティブを殺戮し、その国の富をスペインやポルトガルなどの故国に持ち帰ることで、栄えたのと同じ方法で富を搾取し人々を圧迫しています。

　下記のブログを見ながら、友人のメールの持つ意味の重さに気がつきました。

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-b3f4.html