とても親しみのある「アランフェス協奏曲」作曲者もその背景も知らずに聞いていました。最も、大抵の音楽の背景などは聞かなくても楽しめるのですが、ダイヤモンド社の記事を見て、書き手の文章のうまさに載せられて、この曲の印象がいっそう深まったように思います。

 コンサートでプログラムに解説が書かれていても、適当に読み流していますから。

 盲目のロドリーゴはスペイン内戦の戦場になった”アランフェス”を夫人と共に訪れ、アランフェスの古都としての美しさ、そしてそこで起こった戦場の悲劇を夫人から聞きます。かれは、聴かされたことにインスピレーションを得、この曲を作曲しました。

 スペイン内戦は、ヘミングウェイの「誰がために鐘が鳴る」やピカソの「ゲルニカ」で、彼らが、人民戦線に参加し、その経験を作品にしたことは知っていましたが、ロドリーゴのこの有名な曲も又、戦争の悲劇と哀しみを書いたものであると言うことは知りませんでした。

 ナルシソイエペスの演奏がありました。



 彼は、私には映画「禁じられた遊び」のテーマ曲、日本人には余りにも有名な「愛のロマンス」を作曲しました。彼自ら日本でアンコール曲にこれを選んで演奏している動画もありました。