日本でもIターンやUターンをして、農業をやろうとする若者たちが増えているようですが、今のところ、日本の都市で、鶏、豚、やぎなどを見かけることはありませんが。 
 

アメリカの都市部では最近、家畜を飼うのが大流行。州によって法律が違うので、形態は違うのだそうですが、

 ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコなどの大都市では、ニワトリなどの家畜を飼うことができる。

 他の都市もこの1年で続々と「卵や乳を採るだけで、市内で屠畜しない」という条件付きで許可したり、事前に講習を受けることを条件に許可するなど、いわゆる「都市部畜産業(urban animal husbandry)」を推進する動きが活発化している。

庭でハーブや野菜を育てるなんて時代遅れ」とのうたい文句で、自宅でニワトリとアヒルを育てる講習会がサンフランシスコで定期的に開かれている。

 養鶏業の専門家によって、どのような小屋が必要か、餌の種類や与える量、病気を予防する方法などの実用的な知識から、都市部で家畜を飼うための法的知識まで説明があり、この講習の後は誰でも「都市卵」生産者になれるとして人気が高い。

 ニワトリは比較的世話が楽であるため、この世界では入門編だと言われている。市内のペット専門店でも郊外の農場でも簡単に手に入る上、インターネットで注文することもできる。最近では、屋内でニワトリを飼いたい人のための「ニワトリおむつ」まで売っている。

一度ニワトリを体験し都市畜産にはまってしまうと、後はとどまることを知らないらしい。一般的なのは、うさぎ、あひる、ハチ、七面鳥が次のステップで、その後は、豚と犬ほどの大きさの小型ヤギが定番だという。

「口にする食品がどこから来て、どのように育てられたか知ろう」という意識が高まり、それが野菜や果物から、魚や食肉にまで範囲が拡大した結果、都市部でも「畜産」熱が高まってきたのだ。

最終的には不況が後押しすることになった。先行き不透明な時代に、自分の食べる分は自分で育てていれば、少なくとも食うには困らないという安心感が、都市住民の心にあった最後の躊躇を取り去ったのである。
    (JPプレスより)