「薑(はじかみ)」を酢漬けにしまた。お寿司の飾りによく使われている、細く茎を付けたまま酢漬けにした物といえばご覧になった方が多いと思います。

 ここに書くまで、その筆生姜のことを「薑(はじかみ)」と言うと思っていましたが、生姜の古名だそうです。古い呼び名とは知りませんでした。

 古い大阪育ちの祖父母との3世代同居。そんな所帯は珍しくはありませんでした。食事風景も、祖父や父の副菜は子供や祖母、母とは違ったごちそうでした。それもまた何も珍しいことの無い時代の記憶が「はじかみ」に」含まれています。
 
 若い生姜が青空市で販売されていました。普段、未加工の物を売っているところには滅多に行き当たりませんので、嬉しく、懐かしく買い求めました。しかもとても安く。

 2日後の今日、食べてみると、そのおいしさ!!生姜類は酢漬けが代表的な食べ方の一つ。

 魚を食べるときの”毒消し”のために、煮魚には生姜を入れます。同時に生臭さも無くなります。

 新生姜が出始める初夏には、ご飯が炊きあがったときに、絞り汁を振りかけますと・・思うだけで食欲が。

 梅干しの赤い付け汁で、生姜を漬けるのも古くから行われてきました。関西では、赤く漬かった生姜を天ぷらにします。赤い色が天ぷらを映えさせます。

 生姜のすり下ろした物を、冷ややっこや湯豆腐にのせ、醤油を落として食べる。

 台所には、常備されている、アクセントを付ける生姜。

 今、生姜が体を温める食品としてもてはやされています。