「未来の食卓」の原題は、このままでいたら将来「子供たちは我々を非難するだろう」


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と言うことだそうです。


 大阪で公開中の映画「未来の食卓」 http://www.uplink.co.jp/shokutaku/ を観てきました。


 南フランスの小さな村は、子供達と老人達の給食をオーガニックの食材、出来るだけ地元産のものを使って行うことを始めます。

 

 この映画の冒頭のパリ、ユネスコでで、「歴史上初めて、子供達の世代が親の世代より寿命が短くなる初めての世代だと」と講演し、来場者に、自分たちの両親、子供、親戚の者達に悪性の癌にかかったものがいるという人達に挙手を求めると、多くの人達が手を挙げます。様々な農薬、化学肥料が使われている事によると思われる健康被害が討議されている画面から始まります。


 南フランスの小さなバルジャック村、住民の60%が税金を払っていない村の村長が、村議会の議員を動かし、父兄と話し合いを重ねて実現していきます。命がお金より大切という事で始まった実話です。学校の校庭の片隅に、子供達の小さな畠が作られ、種まきから収穫まで。給食センターの調理をする人達が、食事作りにやりがいを見出し、葡萄農園主は、唯一ボルドー液を使うことのみで葡萄酒用の葡萄育て、重装備をしての農薬散布から解放され、同時に身体の不調からも解放されます。村が幸せに生まれ変わっていきます。


 村の子供がパンをかごに入れて歩いてきます。村長が映画の中で、食事を配達されていた老人と腰をかけています。村長が、「オーガニックとは何だね?」と質問すると、子供の一人が「自然」と答えます。


 私たちも又、口に入れる食べ物に多くの農薬、化学肥料、添加物が含まれているものを、食べ続けている現実。

「命がお金より大切」この考えこそが「自然」の大きな答えになっていると、私は思います。


 観て良かったと思える映画でした。