カナダ、ニューファンドランドの遅い春、人々は少しの春の気配も見逃しません。たとえ、まだ全てが雪の中にあっても。
2008年、私がホームステイしていた時、イースターは3月23日(春分の後の最初の満月の日の次の日曜日。キリストが死後3日目にして甦ったことを記念し、春の自然の甦りを祝うお祭り。復活の象徴の卵を食べたり、ペインティングした卵を贈り合ったりして、盛大に祝う。イースターの日どりは、325年の第1ニカイア公会議で「春分の後の最初の満月に次ぐ日曜日」と決定された。ただし、これでは、時差の関係で春分の日が場所によって異なり、イースターの日附も異なってしまうため、春分を3月21日に固定して計算されている)でした。ちなみに、今年は 4月12日です。
お祝いは、卵 イースターバニー(ウサギ)。Jさん夫婦から可愛いプレゼントを頂き、豪華な食事が振舞われました。待ち遠しい春。北国の人々の待ち望む春は私の春とは比べ物にならない価値の有る春と感じました。
ある朝、J夫人が私を呼びました。窓の外を指差して、「ロビン(コマツグミ)が庭に来ている。春の挨拶に綺麗な声でさえずるのよ!この鳥が来ると、本当に春が来たと思うわ」と弾んだ声で教えてくれました。姿は、綺麗とはいえませんが、雪が溶け出すと、あちこちからロビンの泣き声が聞こえ、庭にも遊びにきます。

