先日、日本語を教えておられる先生の所にフランスからのお客様が来られましたので、私もお相伴させていただきました。
フランス人二人と、私を入れて日本人3人の昼下がりのお茶の会でした。
なんと、年間4週間の休みを利用しての旅行。一斉の休みではないから、航空運賃の安い時を利用でき、しかも、いまは、交換レートはユーロに有利。羨ましい!
日本にいたときにJポップ、特に浜崎あゆみのファンになったとかで、今回の来日中に彼女の公演に行くと言っていました。二人とも、生物学の博士なのです。
では、若いあゆみファンと同じように、化粧をし髪型もあゆみ風かというと、そうではなく、彼等なりの、しっかりとした考えを持っていました。例えば、つい先頃行われた、大統領選挙のことやEUに関すること等は、フランス人の、彼等”個人の意見”を聞くことが出来ました。
アメリカの友人と、電話で話をする機会が、このところ、2度ばかりありました。
一人は、大統領予備選に話が及びますと、ヒラリー夫人は素晴らしい。女性が大統領になって欲しいと願っていました(当然、現大統領に対する批判は、鋭い物がありました)
別の一人は、絶対に共和党支持。それ故に、メディアのニュースにも、本当のことを大統領が言っても伝えないと、批判的でした。そんな友人の話を聞くと、友人の仕事はとてもうまくいっていることを推測することが出来ますし、格差が大きい社会でも、良い方にいるのだろうと思います。
昔、日本に留学していた中国人の友人は、留学してきていた、中国の若者達がほとんど毛沢東の悪口を言っていたときに、そして、友人は下放されて大変な目に遭ったにもかかわらず、毛沢東の考え方にも良いところがあったと言ったことに、私はびっくりしました。
こんなことは、社会の一線で活躍しておられる方には、ありふれたことなのでしょうが、私には、「出会ったこの人達の、自分の言葉に責任を持つ強さ」が見えます。
日本と違って、フランスも、アメリカも、中国もタフな社会なのでしょう。そんな社会に、日常暮らしている人達と接しなければならない、日本人が、柔な性格であれば・・・・。結果を推測するのは難しくはないように思います。

