梅の花を見に行きました。
和歌山県、みなべ町、岩代大梅林の一角に、本物の有機栽培で梅干しと柑橘類を栽培しておられる、三尾農園があります。
ttp://www13.plala.or.jp/mio-noen/
梅の花の咲く頃に、お訪ねしたいと念願していまして、やっと、その思いが叶いました。お忙しい三尾さんの予定を変更していただいての、梅畑へのご案内に感激し、貴重なお話を聞かせていただきました。
果肉の厚い梅は、南部で突然変異した南紅梅。こちらの梅畑は、完全な無農薬で栽培して21年。最初は、周りの理解を得られず、変人、奇人からの出発であったといいます。三尾さん自身が、食事法を玄米食、有機栽培の米を食べることで、健康を取り戻し、それならば、栽培している梅や柑橘類にも良いに違いないと始められたそうです。その間、沢山の本や、講演会に行かれて勉強したと言っておられました。
今頃は、アブラムシが付いて、枝の生長を妨げられることが無くなりましたとおっしゃる背後にあるご苦労が忍ばれます。
畑に立ちますと、とても気持ちがよいのです。周りにも他の持ち主の畑がありますが、三尾さんの畑と、他の畑に立つのとは、身体に受ける感じが明らかに違います。この気持ちの良さは、完全無農薬での栽培以外考えられない様に思います。畑には、草がいっぱいに生えています。作業の中で、一番大変なのは草刈りだと言っておられましたが、その草も、道端に花を咲かせている水仙も違って見えます。
他の畑家に比べて、少し遅い開き加減でしたが、梅のさわやかな香りが、気分を鎮めてくれました。
今流行の酸っぱくない梅干しを作るのに、調味液の中に漬けているところを見ると、気持ちが悪くて、食べる気がしないと仰る、三尾農園の梅干しは、送られてきて、ふたを開けると、美味しそうな、食欲をそそるにおいが立ち上って来ます。
アルカリ食品の代表選手の梅干し。酸性食品が多い、今の食生活では、是非と習慣的に摂取したいと思います。食塩の華摂取を心配する風調ですが、動物性食品の摂りすぎによる結果の、ナトリウム塩の害を少し食生活を変えることにより、防ぐことが出来るように思うのですが。
梅干しは、疲労を回復、動脈硬化予防、ガン・老化防止(活性酸素を撃退)、がんこな便秘を解消、二日酔い解消にスーパーパワー 、カルシウムの吸収を助ける 、食中毒を防ぐ防腐作用等の効用は、昔ながらの付け方の物にこそ、その効用が認められると思っています。
異常気象は、ここでも見られました。昨年の梅雨以来の異常気象で、ぽんかんやネーブルの収穫は、例年の1割程度であったそうで、初めての経験であるとのことです。昨年初めに取り寄せたネーブルがとても美味しかったので、残念でした。



