盆栽 盆栽

 盆栽は、確か英語でもBONSAIのはずです。

 説明を聞いて初めて知ったのですが、展示されているものは、全て、樹齢30年以上。写真の右端の松などは

100年を越えているとのことでした。


 展覧会に出品するには、盆栽が一番美しく見ることが出来るように展示されていて、それが、伝統という形で受け継がれているそうです。樹形はもちろんのこと、植木鉢、飾る棚まで神経を使っています。


盆栽 柿

 上の盆栽は、シーズンの柿ですが、色物の柿と左下の小さな鉢植えの植物で、一対として展示されています。柿色の美しさを際だたせるために、植木鉢は地味な丸鉢。右の小さな植木は、苔をおいただけのようです。気温が下がると、柿の葉が紅葉し、益々派手になりますが、日本人は、そんな時に、押さえるものを配置することで、際だたせました。この一対は、全体としてみると、不等辺三角形に配置されています。天、地、人に飾るという生け花の流派も表現もありますが、小さな盆栽で、自然を表し、ひいては、全宇宙をも表すのが、日本人の究極の自然描写であるようです。


 生け花でも、作庭でも、配置を考えるときは、必ず。不等辺三角形の配置の中に美を見いだすことを教えられたように読んだ記憶があります。シンメトリーが究極でないところ、そこに、遊びと面白さがあるのでしょうか。