音楽知識は丸でないのですが、コンサート会場で聴くのは、緊張感、期待感、身体に伝わる音の波・・・・。それは、CDで聴くのとは全く違う良さがあります。しかも私好みの演奏がなされたときの感激は、そのまま家路についてもなお余韻が残って,そんな気持ちを何度も味わいたいために、会場に通います。
そんなご大層な前書きとは違って、9月、10月に、私にとっての異色のコンサートに行きました。
大阪市と大阪フルハーモニーが、9月の1週間、御堂筋沿いのあちこちの場所で、フリーか極安価な料金のコンサートを催した中、フランス料理店でのランチを楽しみながらの、弦楽4重奏。ハイドン「皇帝」、モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。
ちょっとしたおしゃれな気分で楽しみました。レストランのコースターにチェリストの近藤浩志さんのサインをしていただきました。
曲は、ハチャトリアン ピアノ協奏曲、ヒナステラ ピアノ協奏曲第1番
かねてからファンの、ピアニスト、瀬田敦子さんはとても情熱的な演奏をされるピアニストです。昨年は、イタリアでIBLA GRAND PRISE特別賞を受賞され、カーネギーホールでの受賞者コンサートせ演奏された実力者。毎年、ポーランドで現地のオーケストラと共演。今年のスケジュールにあわせて、現地でのプログラムを小さな演奏会を開かれたのに行きました。オーケストラパートもピアノで、という珍しい2台のピアノでの演奏でしたが、間近で聴く迫力は圧倒的でした。ほんの内輪の会でしたので、ピアノから1メートルくらいしか離れていないところでの音は、激しさも、優しさもダイレクトにおなかに響きました。アルゼンチンの作曲家ヒナステラのピアノ曲は、瀬田さんの大好きな曲だそうで、演奏がダイナミックでした。
バラライカ、ヴァイオリン、ピアノ、ピアノ3重奏と盛りだくさん。バラライカも楽しい。
企業メセナの行事で主催は国際音楽交流協会、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院の音楽家による演奏会は今年で
15周年だそうですが、ありがたいことに、入場無料!私は、2年連続で聴く機会を得ました。神童と注目されている”アンドレイ・ラスキン”のバイオリンは16歳のみずみずしい演奏。私は、チェロの”キリル・ロディイン”の演奏に、曾て聴いた、ヨーヨーマとは、又違った良さを感じて、CDが日本で発売されているか探し回り、やっと見つけて購入しました。でも、やっぱり、生の演奏にはかないません。それほど、素晴らしいコンサートでした。
予想外の寒、これも醍醐味と思いながら聴きました。月が綺麗な夜でした
十六夜の夜は大阪城満月祭のコンサート。私は、この分野は全く不案内でしたが、岩笛と横笛の”横沢和也”さんの演奏に、屋外にもかかわらず、マイク無しで、大きく、力強く響く笛の音に、日本人の魂は本当はこんなに強いのだと知らされたように思いました。岡野弘幹さんの民族楽器とデジタルサウンドの融合させた音に、「これが、きっとヒーリングミュージック」なんだと知りました。桑名晴子さんは日本縦断平和記念こころの唄ということで、言葉の持つ霊力を信じて音楽活動をされていると案内にありました。
木村充揮、有山じゅんじのライブは空気のすがすがしさも楽しさを倍増させてのでしょうか。
大阪の能勢、元保育所での野外コンサートは、ピクニック気分。様々な人たちが集まってきて、ビールあり、ウィスキーあり、子供達もいて、乗りの良いラグタイムブルース。演奏者も本当に楽しんで、大阪で育ったとても気さくで、気取りのない雰囲気。有山じゅんじさんが、”又来年も是非ここでやって”と出演者が楽しんでいたライブでした。

