私達は、玄米食や自然食を自分の食生活に取り入れようとするとき、有機栽培や、無農薬栽培の農産物を、動物性食品を選ぶときにも飼育の間に薬品が投与されていない肉を選ぶようになります。


 今、有機栽培、オーガニックなどのコトバは、ごく普通に使われるようになっています。その始まりは、アメリカやヨーロッパでした。 桜沢如一や久司道夫先生に限らず、アメリカやヨーロッパでマクロビオティック運動を展開された先生方の功績が大きく、花が開いたと言えるでしょう。



 今でも、自然食は、アメリカやヨーロッパの方が盛んだし、真剣に取り組んでいるように思います。有機農法に対しての国を挙げての取り組みをしているのはドイツなどヨーロッパの国々だとメディアは伝えています。同じ発想で、EUが、遺伝子組み換え食品の侵入に強く抵抗しています。が一方、


 日本の大豆製品に「遺伝子組み換えによらない」と書かれていても、5%は混入していても構わないそうですし、加工食品には、明記する義務はないと言うことです。是を知ったとき、何だか詐欺(さぎ)にあった気分でした。


 アメリカで自然食品店を訪れたとき、その規模の大きさと、種類の多さに驚きました。商品に付けられている説明も非常に親切であって、それを読むことにより、自分の持っている知識をより深くすることが出来ました。始めて行ったのは、もう15年以上前になりますが、その後何度か訪れる度に、その傾向は益々広がっていて日本が、その面では未だ遅れている印象を持っています。アメリカって変な国ですね。遺伝子組み換え種を熱心に広めている国である反面も大きいのですから。


 アメリカでの私の経験では、店で働いているスタッフに「旅行中どうしても野菜不足になるので、何か代替品はない?」と質問しますと、彼女は、私を商品のある場所まで案内し、何種類かの中から、「自分はこれが良いと思う。理由は・・・・」と説明してくれました。商品に詳しいスタッフがしっかりと商品を管理しているのでしょうか。

 

 野菜などは、ほとんど全て量り売り。イチゴやグリーンピースまでも!信じられないと思いました。葡萄を一粒摘んで、味を見てから買うなんて行為も出来ました。買い物客が、一本の大根を、手で半分に折って、半分だけ買っているのを見てぶったまげました。量り売りは、一般のスーパーでも、ごく普通です。


 量り売りは、合理的で、日本でもやればと思いますが、どうも、日本人はなれないのか、お店が量り売りを試みても、直ぐに中止になってしまっています。量り売りだと、包装容器を減らせるのにと思うのですが。


 私一人の抵抗ですが、プラスチックのお皿の上に綺麗に並べて、更に包装されているものを買ったときに、お皿をはずしても支障がないと思えば、買い物袋に入れるときに、プラスチックのお皿をはずし、お店において帰ります。(椎茸等の乾物類、トマト等々)


 フランスでも同じように、自然食品を求めることは難しくはありませんでした。レストランでオーダーするときにも、ベジタリアンで有ることが一番難しいのが、日本です。、アメリカやヨーロッパでは、例え、ジャンクフードのレストランでも、ベジ用のメニューが選べました。(日本のマクドナルドで、トーフのハンバーガーは売っていないと思っているのですが。アメリカでは見かけました)


 私がベジタリアン?完全ではありませんが、マクロビアンでありたいと願っています。普段は出来るだけ動物性食品を控えたいし、添加物は出来るだけ避けた方がよいのは当然のことと理解しています。



 先日、有機栽培の野菜を使っているというレストランに行きましたら、有機栽培の野菜の栄養価は、一般のものに比べて、3~5倍あると、メニューに書かれていました。真偽は分かりませんが、味は確かに上だと私の舌は感じました。


 私が読んだ本の中で、読んでいて、「肉はゼッタイ嫌だ。食べたくない」と思わせた本は

 新版 ぼくが肉を食べないわけ ピーター・コックス著 築地書館


 砂糖が良くないと恐れさせた本は

 砂糖病(甘い麻薬の正体) ウイリアム・ダフティ著 日貿出版社


 2冊とも、購入可能です。


PS:

 海外旅行をするときは、飛行機の食事はベジタリアンで頼んでおきます。エコノミーで、席は狭いし、動くことがないので、お腹にもたれにくい軽い食事は一般の方でも良いのでは。(ツエ)