トマト トマトの木


 一本のトマトの木から一万個も収穫のあるトマトの木をご存じの方、ごらんになった方もキット多いと思います。

 

私が始めて見ましたのは、映画「地球交響楽、ガイヤシンフォニー1番」でした。作られたのは、野澤重雄と言う方で、動機は、食糧不足の時代が有ることを予想して、多収穫出来る作物の研究でした。実物は、筑波科学博や花博でごらんになった方もおいでかと思います。

 

映像を通してみたときは驚きました。しかも、「ガイヤシンフォニー」のコンセプトを通して、我々に害を与えるような物を使っての栽培ではないはずです。この映画は我々の住む地球が美しいハーモニーを持って持続していくための提案であり、限りない人々への愛の賛歌であったから、多くの人々に感動を与えたと思っています。その映画の中で取り上げられた、野澤さんの作物への愛情の稔りの過程を知りたいと願っていましたら

 

偶然、私がよく行く岩盤浴施設のオーナーが、野澤重雄さんのご子息で、プロジェクトに直接参加された方でした。しかも、そのトマトは、大阪府高槻市と㈱協和との共同事業として育てられていることを教えていただき、見学に行きました。植物の持っている無限の可能性を信じて、その能力を思いっきり発揮させることの出来る環境を整えることによって、大きな稔りというお返しがある。そこには素晴らしい物語がありました。この国に対し、未来を良き物に育てるヒントが有ると感じました。

 

 通年栽培をしていますから、25度に設定された温室の中の大きなハイポニカ肥料が入った培養液タンクから、トマトの大木が、温室いっぱいに広がっています。トマトが有名になりましたが、園内には、バナナの木が茂っていたり、胡瓜や葉菜、花類も栽培されています。

  

 熟れたトマトを採って食べました。味は最高に美味でした。同じく栽培しているレタスも味わってみました。味に深みがあります。

 

 パンフレットには

葉の生育がよく、日光を吸収し、果実の糖度が高く、甘くなります。(本当でした)

ミネラル分が多く含まれています、(味に深みを感じました)

病気に対する抵抗性があるということです。

 

 野澤三郎さん(ご子息)によると土栽培より単価は高く付くのではないかとのことでした。


 日本の農業の一番のネックは人件費が高いことだそうですから、そのことを考えに入れると、付加価値の高い物を作ることが、農業にとり、一番大切なことになります。今のところハイポニカ栽培は高付加価値と言うことになっているようです。そうしますと、開発者のコンセプトである、食糧難の時を考えて多収穫の出来る農業と矛盾することになってしまいます。まだまだ、進化する余地があると言うことでしょうか?


開発者 野澤重雄さんについて

 故、野澤重雄は、映画の「地球交響楽第1番」などで紹介されている植物学者です。たった一粒のごく普通のトマトの種から、バイオテクノロジーも特殊肥料も一切使わず、13000個も実のなるトマトの巨木を育成し、つくば博や花博などでも展示され、話題になったことは記憶に新しいと思います。トマトを初めとする植物の潜在的な生命力の素晴らしい力を、目に見える形で示すハイポニカ農法を通じて、自然がもたらす無限の生命力を教えてくれます。

 

 見学は何時でも出来るようですから、興味が有れば連絡されて行かれたらよいのではないかと思います。

協和株式会社 ハイポニカ販売部

西部販売部 高槻研修センター TEL 0726-85-1155

東部販売部つくば研修センター TEL 0296-49-3361

 

 この夏は家庭用のキットを買って、トマトを作ろうかと思っています。