懐かしい榧の実を農業物産センターで見つけました。
母の田舎には昔、榧の木があって、訪問するとおばさんが炒ったのを出してくれ食べたのを懐かしく思い出しながら買いました。あく出しをして炒った物を口に入れると、未だ少しえぐみは残っていますが、ミルクのような、ナッツのような味ですが、懐かしさが味をより豊かにしてくれているようです。渋皮をとらずに食べていますが、だからかな？このえぐみは。
榧の語源は木や葉を燻（いぶ）すと蚊が来ない（かやり）から転化したそうです。
今では大木の榧の木は少なくなったようですが、買い求めた実が入っていた袋に、「数百年を経た榧の木からとった実を昔からのやり方で灰汁抜（あくぬ）きをしました。電子レンジで2～3分「チン」して食べるとおいしいです」と書かれていて、いかにも農家のおばさんがこしらえたというものでした。
榧の木はプロ同士の将棋や碁の対戦時にテレビなどで観ることが出来る分厚い将棋盤や碁盤の材料としては最高の木材だそうで、碁や将棋を盤の上にビシッと指すと柔らかく受け止めてくれ、反射が穏やかなのに、後は戻ると言う性質があり珍重されるそうで、髙価です。
実は昔から夜尿症の薬になると言われてきました、夜寝る前に2～3粒食べてから寝ると良いようです。昔は条虫の駆虫薬、食用油の材料など。
私が行く物産センターにはいつも新鮮な農産物が並んでいます。みんな育てた人の名前入りです。新鮮で安いのが魅力で、大勢の買い物客です。
今日はつくねいも、椎茸、唐辛子、柿等々買いました
アメリカの都市の少し外れに、よく”ファーマーズマーケット”を見かけました。野菜や果物、手作りのケーキやクッキー、卵やハムなど近くの農家で生産した物を自ら持ち込んで売っていました。確か毎日ではなく、週末が多かったと記憶しています。私が買いに行く農業物産センターと同じように味が良く、時には素朴な手芸品などが並んでいたのを懐かしく思い出します。売り子のおばさん達がいかにも農家の方でした。
もう一つ大きな収穫は、菊芋を見つけたことです。秋、草地などに黄色い菊の花に似た、少し菊より花びらの大きな花を見かけますが、是はアメリカ原産で日本では救荒食物として植えられていたのが野生化したようです。
マクロビオティックの先生から、糖尿病に効果があると教えていただいて以来、一度食べてみたいと思っていました。味は馬鈴薯と牛蒡の間の様な味でした。
料理法は てんぷら、漬け物、煮物
