タノンイキングダム15の方が紹介してくれて、ある方の家にお邪魔した。
そのスピーカーは、タノンイ「オートグラフ」
ユニットはHPD385、エンクロはティアックらしい。
高校の時の先生と同じだ。
最初は大人し目で掛けてた。30年前の高校の先生の音を思い出した。
これだ。この感じ。この弦の感じ。
少し強いかも。
アンプがKT88のPPなんだ。
その代わり低音が凄い。ビリビリ鳴ってる。
このユニットは低域が下まで伸びてないと思ったがそんなことは無い。
キャビを揺るがしてそれっぽく聴こえる。
この低音、官能的なんだが、どうも嘘っぽく感じてしまう。
話を聞くと、床下にコンクリートを基礎に抱かせて2m打ったのだとか。
どうりで。普通は床板を振動させるエネルギーが全部キャビに行ったのだ。
段々中域のきつさが気になってきた。
ネットで検索すると、ネットワークが劣化してるらしい。
そりゃそうだ、40年経ってるとのこと。
電解コンデンサー、エナジーセレクター、端子。
そういえば高校の先生もなんかやってたな。
ホーンが鳴ってない、とか言って店長呼んでたし。接触不良だったけど。
でもやっぱり音楽に入っていけるんだ。
それだけのシステムではある。
唯一無二なんだな。
各機器を。
パワーアンプはSAGE音響のKT88PP。パートリッジのOPTでマッキンのMC275に近いのだとか。
プリはエレキットみたいだった。多分フォノイコ付き。
タンテはトリオの多分KP‐800Dでアームが別物っぽい。
カートリッジはMC‐Xのどれかだと思う。
CDはDVDプレーヤーで安価なもの、とおっしゃってた。
まあやはり人それぞれだが、やはりオートグラフは300Bが良いと思う。
プリは#7では面白くない。
何が良いのかなぁ。ザイカ?
最後にセッティングについて、進言みたいになったが聞いてみた。
8畳二つ繋いだ部屋の短辺にスピーカーを置いているが、フロントバッフルは正面に向いている。
オートグラフはコーナーホーンなのでコーナーに置くのが普通だ。
そうするとフロントバッフルは45度の内振りになる。
このスピーカーはそれでも定位する。
それをしたいが部屋がもう少し広く欲しいのだと。
だよな。
そして気になったのが、高域ホーンの放出位置が頭の上。見上げる。
1.5mも有るスピーカーでソファに座って聴くとそうなるわな。
でもそれで違和感が無い。
高域が落ちてるとか像が結ばないとかいうのは無い。
うちのスピーカーも結構(過去一)高くしてるが違和感無いんだよな。
むしろ床の影響が減っていいんじゃないい?なんて思う。
このスピーカーは生活の変更を要求するなぁ。
しかしこんなわけ分からん私を招待してくれた方に感謝する。
20251130