東方外来人最終話「新たな神生」
「…」
「…ん?」
「…ここ、は?」
「やけに暗い場所だな…」
「あぁ…、そうか…死んだのか」
「俺は…守れなかった、幻想郷はどうなったんだ…霊夢は、魔理沙は、早苗は、椛は、皆はどうなったんだ…」
「男のくせに…情けない…なぁ~」
「このまま、消滅しても…いいか」
「貴方は消滅したらダメよ」
「…誰だ、アンタ等」
「私は霊奈、こっちはルーミア」
「…なるほど、霊奈さんは霊夢の先代か」
「少しだけ私達と話しましょ」
幻想郷ある場所
「永琳…どう?」
「…心肺停止、意識不明…、重体ね」
「そんな…」
「大丈夫か、早苗、椛」
「えぇ…」
「はい、大丈夫です」
「お家に行ったときとか会ったときによくしてもらったので…、結構辛いです」
「あ…れ…、目眩…が…」
「わ…私も…だ…ぜ…」
「あ…れ…」
「文…先輩…」
「よ…四人とも!!」
夢の中?
「…ん?」
「お…起きたか、霊夢」
「おはようございます、霊夢さん」
「大丈夫ですか」
「魔理沙、早苗、椛…」
「見ろよ霊夢、あれ」
「なに、あれ」
「前にあった異変に似た闇だぜ」
「一体、あの中に誰が…」
「さぁ~…?」
「あの中には新助君がいるんだよ」
「誰、貴方は」
「私の名前は産別男命(うみわけおのみこと)君達が暮らしてる幻想郷と君達が呼んでいる外の世界で子供を産み分ける神さ」
「じゃあ、新助さんが言ってた…」
「あぁ、その通りだよ」
「なんでそんなミスを…」
「彼の名前は三田村新助、名前が似てる子がいてね、その子と間違えてしまったんだ」
「そんな…無責任な…」
「勿論、それは分かってる」
「で…なんで新助さんはあの中に?」
「新助君は、自分が死んで、暗黒王を倒してないと思っている…」
「えっ…なんで」
「新助さんは倒してましたよ…相討ちで…」
「それで自分を責めて、闇に閉じ籠った」
「そんな…」
闇の中
「貴方は幻想郷を守ったのよ」
「自分でそう思ってるだけだ」
「そうか…守れたのか、仇を…恩を返せたのか」
「そうよ」
「でも、死んだらもともこもないよな」
「そうだな、でも…」
「貴方には、まだ幻想郷に戻る方法があるわ」
「戻る…方法?」
「えぇ、それは…」
闇の外
「新助さんを…神にする?」
「あぁ、これは私の報いだ」
「報いって…」
「彼は命を懸けて幻想郷を守った、だから彼にもう一度、幻想郷に残ってほしい」
「でも、どうなんでしょう」
「難しいかもですよ」
「あぁ…そこなんだ、彼が承諾するかどうか」
闇の中
「俺が…神に?」
「えぇ、そうよ」
「俺にはそんな素質ないよ」
「今の幻想郷にお前の力が必要なんだ」
「…でも、なぁ」
「霊夢達は貴方に救われたの、もう一度霊夢達を守ってあげて」
「…、また…受け入れてくれるだろうか?」
「勿論だぜ」
「…よし、戻ってまた楽しく暮らそう」
「ありがとう、新助」
「お礼を言うのはこっちの方だぜ、戻る決心をつけさせてくれてありがとう、霊奈さん、ルーミアさん」
「あぁ」
「幻想郷にいるルーミアは任せてくれ」
「頼むよ」
「応、じゃあ…行くか」
闇の外
「おい、闇が!!」
「消えていく」
「霊夢さん、魔理沙さん、あれ!!」
「おぉ!!」
「新助さん!!」
「あれ、霊夢達じゃないか、ってかなんでこんなとこにいんだ?」
「まぁ…色々あってな」
「あんたが、産別男命か?」
「あぁ、そうだ」
「頼む、俺を神にしてくれ」
「あぁ、そのつもりだ!!」
「君には、君らしい神になってもらう!!」
「俺らしい…神?」
「あぁ、四季神だ!!」
「し…四季神…」
「良いじゃないですか!!」
「そうだぜ」
「四季神の理由は?」
「君は春のように暖かい心で、夏のように熱くしっかり指導し、秋のような温もりを持ち、冬のように冷たい心を持ったものを君の春のような暖かさでカバーするところから決めた」
「なるほど…」
「名前はどうする、新助のままか、左衛門にするか、国定にするか、どうする」
「新助」
「新助さん」
「…」
「俺には、左衛門や国定という名はないよ…」
「えっ…」
「新助!!」
「新助さん!!」
「ですよね」
「やっぱりね」
「俺は三田村新助、幻想郷の四季神だ!!」
その後、目を覚ました俺は三田村新助改め四季神として新たな幻想郷生活を始めたのであった
東方外来人最終話…完
作者…Mr.スマイル
原作…ZUN
ご愛読ありがとうございました