一緒に帰った次の週の日曜日に俺達はデートをすることになった。
前の日に観月から電話があって、
「明日何時にしよっか??」
「んー・・・3時くらい?」
「えっ」
「あ、早い?5時くらいにするか?」
「ち、違うよ!そんな遅いの?コーチ昼間用事あるの?(´・ω・`)」
「いや、ないけど・・・」
「じゃあ11時は!?」
「11時!?は、はえーよ!!」
「早くないよー・・・1日付き合ってくれるって言ったのに・・・」
「わ、わかったよ。じゃあ11時な(汗」
「やった♪じゃあ11時にウチの近くの駅ね?」
「はいはい・・・」
デートって言ったって、そんなに早い時間から
何するんだよ・・・
中学生じゃビリヤードやダーツなんてやったって、
楽しくないだろうし、お酒も飲めないしなぁ・・・
結局、時間通り俺は駅に迎えに行く。
すると、観月はもう来ていた。
そういえば、観月の私服は初めて見る。
意外と大人っぽくて、割と俺の好みのファッションだった。
「おす」
「おはよ♪・・・・どう・・・かな?(^_^;)」
「あ、服?いや、いいんじゃないwww」
「本当!?良かった~・・・
あまり子供っぽいとコーチ嫌がるかなぁと思って、
昨日ママに頼んでお金貰って買ったんだ(-^□^-)」
「昨日!?」
「うんww 私、子供っぽい服しか持ってなかったから」
いや、こういう健気な所、ヤバイって・・・www
過去の恋人はほとんど年上なのもあって、
既に自分のファッション感みたいなものを持ってたし、
俺がどうこう言っても 「はぁ?」 みたな感じで、
俺の好みとかほぼ無視だったから、新鮮☆
「さて・・・じゃあ行くか」
「どこに行くの?」
「んー・・・中学生とデートなんかしたことねぇからな(汗
とりあえず、結構距離はあるけど、
割と繁華街な所に行けば、何でもあるんじゃないかと思って」
「うんうん♪どこでもいいよ!コーチとならo(^▽^)o」
おぉ~・・・こういう萌え台詞もいいですなぁ~♪
ってか、性格俺のタイプなんじゃね??
いや、いかんいかん。相手は中学生だぞ!!
理性を保て、俺!!
電車の中でも観月が私服だと、
あまり人の視線が気にならない。
まぁ身長も30センチくらい違うし、
観月がかなり童顔だから年の離れてるカップルだなぁ・・・
とは、思われてるだろうけど、さすがに中学生とは思わないだろう。
目的地に着いた俺達は、とりあえず観月が、
ウィンドウショッピングがしたいというので、
デパートのような所に入った。
水を得た魚のように色んな店に引っ張りまわす観月。
あれもいい、これもカワイイと、
色んなモノに目を輝かせていて、
その顔がすごく可愛かった・・・ような・・・www
「これすごいカワイイ・・・・」
観月が手に取ったのは1つのブレスレット。
確かにすごいデザインのいいモノだった。
「これ欲しいなぁ~・・・」
「お前センスいいなww」
「でしょ??いいなぁ~・・・買っちゃおうかな~・・・・
でもなぁ・・・(・・;)」
「・・・・ふーん・・・・貸してみ?」
と、俺は観月からそれを受け取って、
レジへ持って行った。
「えっ!?コーチ!?」
「ん?相当欲しいんでしょ?」
「えっ、そんなつもりで言ったんじゃないよぉ・・・」
「いいってww これくらい。プレゼントしてやるよ」
「でも・・・」
「いいから。レジの前でそんな事言ったら店員さん困るだろww」
「・・・・う、うん」
確か2千円くらいだったか?
まぁそれくらいだったからプレゼントする気になったんだけど(爆
ちなみに彼女は今でもそれを持ってくれています。
さすがにボロボロになったので身に着けてはいないけど、
ちゃんと箱にしまってあった♪
「はいよ」
「ありがと~~♪♪♪」
「いーえ(・∀・)」
「これ部活にしていくね!」
「やめろよww 恥ずかしい」
「やだ!コーチから貰った初めてのモノだもん・・・( ´艸`)」
初めてって・・・これからもプレゼントされるように言うなよ・・・
この時くらいから、何となく俺の中で、
こうやって観月の積極的なアプローチだからとはいえ、
結局は観月の気持ちを一喜一憂させて、
振り回してる形になってしまっているのではないか・・・と、
罪悪感を少し覚えるようになったんだ。
その後は、男モノの売り場を色々と回って、
今度は逆にこれが似合う、あれが似合うと、
色々と見立ててくれた。
これがまたなかなかのセンスで、
調子に乗った俺は2着位服を買った。
散々歩き回って、2時頃に少し遅めで軽めのランチに行った。
最初はマックとか言われたけど、
さすがに普段仕事の時は、早くて簡単に食べれるので、
週に1回は利用してるので断固拒否し、
パスタの店に入った。
「・・・・」
「どうした?食べたいのないか?」
「いや・・・そういうわけじゃないんだけど・・・」
「ん?あんまりこういう所友達と来ないの?」
「こ、来ないよ!高いもん!」
そっか・・・!
中学生でランチにパスタなんてあんまりないのかな。
ってか、俺も中学ん時はパスタなんて、
家で母親が作るミートソースしか食べたことなかったか。
そうだ、観月は中学生なんだ。
「あ、金か!www いいよ、何でも好きなもん食えって」
「でも・・・」
「大丈夫だって。中学生に出させるつもりないから(汗」
「えっ!?だ、だめだよ!!これも貰ってるし!!」
買った後、すぐに身につけたブレスレッドを掲げた。
「いいから。何が食べたいの?」
「えっ・・・でも・・・」
「観月?しつこいwww」
「あ、ご、ごめんなさい・・・。じゃあ・・・これ」
「そんな普通なのでいいのか?遠慮すんなって」
「えっ・・・・じゃ、じゃあこれでもいい?」
「もちろん」
そうか。忘れてたな。
中学生の時は500円のハンバーガーのセットも、
高いなぁと感じていた。
1000円もするランチをするなんて、
大学、社会人になってからか。不思議に思わなくなったのは。
「すご~い♪すっごく美味しいヾ(@^▽^@)ノ」
「ね!これはいいな☆」
ランチを済ませて、いつになく明るい観月の話は止まらない。
俺も今日は誰の目を気にする必要もないし、
多分・・・この時はもう1人の女の子として見ていた。
「ねぇ、コーチ。お願いがあるんだけど・・・」
「ん?またかよ!」
「す、水族館行きたいな(。>0<。)」
「水族館?あんの?この辺に」
「うん。さっきあるって書いてあったよ」
「そうか。いいよww」
「やった~♪じゃあ行こ行こっ!!」
本当に楽しそうな顔をする・・・
こっちまで楽しくなるような。
実際、楽しくないわけではなかったんだが、
ショッピングして、昼飯食べただけなのに、
何だかすごく楽しいのだ。
この感覚が増せば増すほど、
観月が中学生であることを忘れるな・・・と、
自分の中で理性が働き、楽しい空間から現実へ戻す。
それでも、彼女の笑顔を見ていると、
俺は今日くらいまぁいいかっ♪と、
現実から逃げていた。